森澤紳勝が語る 次代をつくる 機能水

「次代をつくる」連載2

第2回 機能水 95年1月17日、阪神大震災の日、私は台北にいました。台湾大学医学部公共衛生学院、林瑞雄院長から当社の水を研究したいとの申し出があったからです。トリムの商品は、厚生労働省より胃腸症状の改善に効能効果の承認を受けた医療機器ですが、当時、ユーザーから様々な疾病が改善されたとの声が届いていました。この水には我々のまだ知らない何かがある。しかし、それが何であるのかは分かりませんでした。台湾大学からの話はそれを科学的に証明するいい機会でした。
そして、3年間の研究の結果、当社の水が活性酸素を抑制することを確認しました。水に機能があることが世界で初めて実証されたのです。その時の興奮は今でも忘れられません。当時の論文は大切に私の手元に置いています。
この成果をもとに、作用物質、機序の解明の為、九州大学大学院の白畑實隆教授との基礎分野の共同研究へと入っていきました。そして97年に、水中の原子状水素が活性酸素を抑制しているとの共同論文を国際学術誌BBRCで発表し、大きな反響を得ました。現在、基礎研究はほぼ終了し、応用へと進んでいます。
水に機能がある─この新たな概念は、いまや一般的なものとなりました。(財)機能水研究振興財団、機能水学会も設立され、様々な水の研究がなされています。その中で、私たちは、当分野のフロンティアとして、健康にいい水を追求し続けていきます。
用途によって「水を使い分ける時代」は、すぐそこまで来ています。

毎日新聞夕刊近畿版掲載

森澤紳勝Shinkatsu Morisawa日本トリム 代表取締役社長

1944年高知県生まれ。
東海大学文学部卒後、健康関連機器製造販売会社を経て82年、電解還元水整水器メーカー「日本トリム」創業。
03年2月東証2部、04年3月東証1部上場。

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