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第71回日本透析医学会学術集会・総会においてランチョンセミナー共催

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およそ330名が参加
~「透析患者のQOL向上を目指す電解水透析」をテーマに講演~

 
当社は、2026年6月19日(金)~21日(日)に開催された「第71回日本透析医学会学術集会・総会」(会場:神戸国際会議場、兵庫県神戸市)において、ブース出展及び当社共催のランチョンセミナー「透析患者のQOL向上を目指す電解水透析」を実施いたしました。
 
6月21日(日)に実施した当社共催のランチョンセミナーでは、「当院における電解水透析システムの導入と今後の期待」、「透析疲労とエネルギー代謝〜見えてきた基本病態〜」と題して2つの講演が行われました。当日は、医師や臨床工学技士など透析治療に関わる総勢約330名が出席し、盛況のうちに終了しました。昨年の参加者約270名を大幅に超え、電解水透析®への関心の高まりがうかがえました。
 

ランチョンセミナーの様子

 
■日本トリムランチョンセミナー 講演概要
 
日時:2026年6月21日(日)12:30〜13:30
会場:神戸国際展示場2号館3F・3A会議室(第21会場)
タイトル:透析患者のQOL向上を目指す電解水透析
 
内容:
演題1「当院における電解水透析システムの導入と今後の期待」
司会:医療法人徳洲会 湘南鎌倉総合病院 院長 小林 修三 先生
演者:新小岩クリニック 副院長 西尾 信一郎 先生
  
講演内容:
電解水透析を導入するまでの経緯や機器設置までの流れに加え、透析患者のQOL(生活の質)に大きく影響する「透析後疲労」をテーマに、通常透析患者を対象としたアンケート調査の結果や、電解水透析・通常透析を受けた患者の声が紹介されました。
通常透析を受けている患者へのアンケートでは、疲労を感じる方のうち自宅生活に支障をきたしている方が有意に多く、精神的なつらさも自覚しており、就労している2~3割の患者が仕事内容と時間への影響を感じているとの結果が示されました。患者からは「透析後はぐったりしてしまい、家の2階に上がることもできず、1階のソファでうとうとしている。透析のない日も2階のテレビの前でうとうとしている。」「透析直後に疲労感を感じる。時間と共に回復するが、翌日まで続くこともある。」などの回答がありました。
一方、電解水透析を受けた患者の声では、「最近透析後にスッキリする感じが強い。体が楽になる感じがする。」「透析中から体がラクになっていくのがわかる。離床が違う。」などの声が紹介されました。
最後に、透析後疲労は患者の自宅や仕事先において、行動制限および精神的な負担となって患者QOLを押し下げる重大な要因となっており、今後さらに詳細な検討が必要だとコメントされました。
 
演題2「透析疲労とエネルギー代謝〜見えてきた基本病態〜」
司会:東京都済生会中央総合病院 腎臓内科
医療法人社団泉会 東名富士クリニック
富士宮東名富士クリニック 理事長 竜崎 崇和 先生
演者:聖路加国際大学研究管理部 客員研究員 中山 昌明 先生
 
 
講演内容:
世界最大の医学研究機関であるNIH(米国国立衛生研究所)が2024年に「透析後疲労の解決に結びつく病態解明研究、そして何よりも治療法の開発が必要である」と発した※1ことに触れ、透析患者の疲労の病態解明と治療対策の確立は重大な臨床チャレンジであると述べられました。
また、透析後疲労を引き起こす病態メカニズムの仮説を紹介し、透析ストレスに加え患者の体質が要因で透析後疲労が起きる可能性について言及。疲労を感じやすい体質の根本にはミトコンドリアの機能不全・障害が存在している可能性があると指摘されました。透析後疲労を抑制するためには、透析中の酸化ストレス抑制することが重要であることを紹介しつつ、生体適合性を改善する電解水透析は、ミトコンドリアの酸化的障害を軽減し、エネルギー物質ATPの産生を改善するという効果を介して透析後疲労の抑制に関わっているのではないかとの見解を示されました。
それらを踏まえ、電解水透析は透析中の酸化ストレスを軽減することで透析後疲労の軽減に関わる可能性があり、透析後疲労の対策として「電解水透析」「運動療法」「ミトコンドリア保護薬(抗酸化薬・機能改善薬)」などが考えられ、今後の検討が必要であると締めくくられました。
 
※1 Defining, Understanding, and Addressing Postdialysis Fatigue Takeaways from a Scientific Workshop Hosted by the National Institutes of Health
Yuvaram NV Reddy, Ann M O’Hare, Dawn Edwards, Rasheeda Hall JASN 35:1130-1133,2024. doi: 10.1681/ASN.0000000000000409
  https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11377793/
 
 

■展示ブースについて
 
 
6月19日(金)~21日(日)の会期中に出展したブースでは、「電解水透析®」の仕組みや導入実績、関連論文などを紹介しました。
ブースには、既存装置の入替えや病院の新設・移転を検討している関係者、透析治療に携わる医療従事者などが多数訪れました。
 
 
■日本透析医学会について
 
日本透析医学会は1968年に任意学術団体の人工透析研究会として発足し、透析療法を中心とした血液浄化療法に関する学術の発展に寄与することを目的として活動しています。学術集会では、例年多くの透析医療に関わる専門職・研究者・企業の方々が一堂に集い、議論・意見の交換がなされています。また、透析医療・医学についての最新の情報・知識を収集できる場でもあります。今年は、「EMPOWER THE PEOPLE.腎代替療法に活力を」をテーマに開催されました。当社では、電解水透析®を新しい透析治療法として認知拡大を目指し、2005年から当学会に参画しております。
 
 
■電解水透析®とは
 
腎不全患者の治療に用いられる血液透析は、水を大量に使用する治療法で1回あたり約120リットルの 水を使用します。当社は、この“水”に、1997年に九州大学大学院との共同研究で抗酸化作用を確認した “電解水素水”を応用することを世界で初めて着想し、「電解水透析®」の取り組みを開始しました。そして2005年 からの東北大学大学院医学系研究科との産学共同研究により、「電解水透析®」において水素分子(H2) が作用因子として抗酸化作用を発揮することを発見し、さらに協力透析施設にて生体適合性を高めることを突き止めました。その後、短中期の臨床データ の取得と共に透析システム(国内外特許取得)の開発にも取り組み、2011年に「電解水透析®システム」 を発売、2020年には標準化タイプの「電解水透析用水作製装置」を発売しております。現在、日本では37 施設に導入され、「電解水透析®」を受けられる病床数は累計1127床です。(2026年5月末現在)
 

電解水透析®システムフローチャート

 

■ご参考:代表的な「電解水透析®」に関する掲載論文
 
(1)Renal Replacement Therapy (2016) 223(総説論文)
「抗酸化療法としての水素分子:血液透析への臨床応用と展望」
URL:https://www.nihon-trim.co.jp/news/1554/
 
(2)Scientific Reports (2018) Jan 10;8(1):254 (5年間の前向き観察調査)
「電解水透析は血液透析患者の死亡・心脳血管合併症発症リスクを41%低減」
URL:https://www.nihon-trim.co.jp/research/1048/
 
(3)Renal Replacement Therapy(2021)7:37
「電解水透析は透析関連疲労の原因酸化ストレスを低減」
URL:https://rrtjournal.biomedcentral.com/articles/10.1186/s41100-021-00353-9
 
(4) Renal Replacement Therapy (2021) 7:58
「電解水透析で重度の透析関連疲労感をほぼ消失」
URL:https://www.nihon-trim.co.jp/research/3829/

図:透析実施翌日の透析疲労感の推移

 
※実質的疲労感有り無しのカットオフ値はオリジナル質問票のROC曲線から求め、VAS値4以上を実質的疲労感有りとした。
*:P<0.05, **:P<0.01(変更前に比べ有意差あり)
 
(5) Renal Replacement Therapy (2022) 8:32
「電解水透析により重度疲労感低減作用を確認、且つその作用を高める要因を発見」
URL:https://www.nihon-trim.co.jp/research/4257/
 
 
■日本トリムとは
 
当社は、1982年に現会長である森澤紳勝が創業し、医療機器である電解水素水整水器製造販売を主軸とした事業を展開しています。世界に先駆けて水が持つ機能に着目し、30年以上にわたる産官学共同研究により健康をサポートする水®、電解水素水の機能、有用性を追求しています。
現在では、電解水素水の活用は飲用にとどまらず、血液透析における次世代新規治療法や農作物の栽培など様々な分野へと応用し展開しています。また、グループ会社では国内最大手の民間さい帯血バンク(株式会社ステムセル研究所、東証グロース市場:7096)事業を展開するなど、日本トリムグループはグローバルなメディカルカンパニーを目指しています。