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下っ腹がポッコリ出てしまう原因と解消法について

おへそのあたりが張るような状態で膨らんでいる「ポッコリお腹」。腕や脚はそれほど太っていないのに、この部分だけが異様に膨らんでいて、見た目がとてもアンバランスです。このポッコリお腹の原因には様々なことが挙げられますが、中には改善しないと重篤な病気に繋がり兼ねないものもあります。

今回は下っ腹がポッコリと出てしまう原因や、それらの解消方法について解説をしていきます。

下っ腹がポッコリ出る原因

下っ腹がポッコリと出てしまう原因は人によって異なります。

主な原因としては下記のものが挙げられますが、いくつかの原因が複合的に重なっている場合もあります。

まずはご自身がどのような原因からポッコリお腹になっているのかを見極めましょう。

原因①:便秘

便秘が原因でポッコリお腹になっている人の特徴は次の通りです。

・朝はいつも忙しくて、ゆとりがない
・肉料理を食べることが多い
・常にお腹に「張り」を感じる
・お通じの頻度が少ない(三日に一度か、それより少ない)
・オナラがよく出ている
・あまり水分をとらない

この場合、腸内に溜まった便がお腹をポッコリと膨らませていることになります。

便秘状態が長引くと、腸内で腐敗物が増えて代謝が悪くなります。その結果、腹部に皮下脂肪がつきやすくなり、更にお腹がポッコリとしてしまいます。

また、大腸は便が滞留し続けると、そこから老廃物を再吸収してしまい、それが原因で肌荒れや肩こり、最悪の場合には大腸がんになってしまうこともあります。

原因②:内臓下垂(胃下垂・腸下垂)

内臓下垂が原因でポッコリお腹になっている人の特徴は次の通りです。

・満腹になるまで食べないと気が済まない
・ゲップをよくする
・腕や脚は太っていないのに下っ腹だけがポッコリ
・食後に下っ腹が膨れる
・食後すぐに横になる癖がある
・たくさん食べてもそれほど太らない

この場合、前にせり出してきた内臓がお腹をポッコリと膨らませていることになります。

悪い姿勢をとり続けると、内臓を支える腹部の筋肉が弱まり、内臓が前にせり出します。

腹部に筋肉がある人でも、ドカ食い癖のある人や、食後すぐに横になる癖がある人は、食べ物の重みによって胃や腸が段々と下に落ちていきます。

また、脂肪分の多い食べ物も内臓下垂の原因になります。脂肪分の多い食べ物は分解に時間がかかるため、腸内での滞在時間が長くなります。その結果、内臓を圧迫する時間も長くなり、内臓下垂に拍車がかかってしまうのです。

原因③:内臓脂肪(内臓脂肪型肥満)

内臓脂肪が原因でポッコリお腹になっている人の特徴は次の通りです。

・三食の内、夜にもっとも多く食べる
・一週間の内、5日以上は飲酒する
・フライや脂肪分の多い食べ物が好物
・頻尿だが、1回の尿量は少ない
・食べ物をしっかり咀嚼しない
・運動不足ぎみ

この場合、内臓の周囲についた脂肪がお腹をポッコリと膨らませていることになります。

主な原因は「高カロリー食・運動不足・アルコールの過剰摂取」です。

本来、脂肪分は小腸で吸収された後、リンパ管を通って血中に入ります。しかし、上記のような不摂生な状態になると、小腸付近にある腸間膜(ちょうかんまく)の脂肪細胞が脂肪を余計に吸収し、内臓脂肪が蓄積されてしまうのです。

この内臓脂肪は男性につきやすく、女性は比較的つきにくいと言われています。女性には「エストロゲン」と呼ばれるホルモンが多くあり、そのホルモンが脂肪を「皮下脂肪」に変える働きをもっているためです。しかし、女性であっても「更年期・無理なダイエット・過冷房・不規則な生活・その他のストレス」などの理由からエストロゲンが減少して、内臓脂肪が蓄積されることがあります。そして、下っ腹に内臓脂肪が蓄積されると、尿の貯蔵器である膀胱が圧迫されるため、貯蔵できる尿量が減り、すぐに尿意をもよおすわりに尿量が少ないという状態になります。

原因④:冷え

冷えが原因でポッコリお腹になっている人の特徴は次の通りです。

・ほとんど汗をかかない
・肌の露出が多い服をよく着る
・冷たい飲み物ばかり飲む
・冷え性である
・下半身が特に太っている
・カロリーの摂取量は少ないのに痩せない

この場合、基礎代謝の低下によって蓄積された脂肪と水分がお腹をポッコリと膨らませていることになります。

通常は体を動かしていない時であっても基礎代謝によって体内の脂肪は少しずつ燃焼されますが、冷え体質の人は食べ物を消化・吸収・消費する基礎代謝が普通の人と比べて低いため、脂肪が燃焼されずに蓄積されやすいのです。

また、それと同時に水分代謝も悪くなり、体内に水分が溜まりやすくなります。溜まった水分は重力によって下腹部へ集められ、お腹をポッコリとさせます。更には溜まった水分が体温を低下させて冷えを悪化させるため、より一層お腹がポッコリと出てくることになります。

原因⑤:骨盤のゆがみ

骨盤のゆがみが原因でポッコリお腹になっている人の特徴は次の通りです。

・左右どちらかだけが肩こりになる
・立っている時は左右どちらかに重心をおいている
・猫背になっている
・近距離でも車移動してしまう
・高めのイスは座りにくい
・私生活では横になっていることが多い

この場合、ゆがんだ骨盤の上に下垂してきた内臓がお腹をポッコリと膨らませていることになります。

骨盤のゆがみは姿勢の悪さから生じることもありますが、私生活において怠け癖のある人にも多く見られます。

たとえば買い物へ行く際に、歩いていける距離であっても車を利用したり、部屋で寝そべりながらテレビを長時間見ていたりすることが挙げられます。このような私生活を送っていると、骨盤を支える「大腰筋(だいようきん)」が衰えて骨盤にゆがみが生じます。

大腰筋は背骨の下部から股関節の内側についているインナーマッスルで、上半身と下半身をつないでいる筋肉の一つです。大腰筋が衰えると骨盤が徐々に横に寝てしまい、そこに内臓が下垂したり、脂肪がついたりしてお腹がポッコリと出てしまうのです。

下っ腹がポッコリしにくい生活習慣

下っ腹がポッコリ出ている人の多くは、生活習慣が乱れていることが多いようです。特に社会人の方は様々なストレスにさらされたり、制約に縛られたりすることが多いため生活習慣が乱れがちです。

厳しい環境の中で、生活習慣を正すことはなかなか難しいことではありますが、そのままではいずれ体調が悪化して働くことすらできなくなってしまう恐れもあります。すべての生活習慣を完璧に正すことはできなくても、できるだけ正すように意識することはできるはずです。

以下のリストは、下っ腹がポッコリしにくい生活習慣です(※この他にもたくさんありますが)。

毎日、段階的にでも取り組んでいけば、お腹の状態はきっと改善していくはずです。ぜひ試してみてください。

1.毎日、定時に起きる(睡眠サイクルの乱れも便秘の遠因であるため)
2.起きたらすぐに日光を浴びる(セロトニンの分泌を促し、睡眠サイクルを整えやすくする)
3.毎日、定時に食事をとる(便秘を避けるためには、朝食もしっかりととる)
4.野菜や海藻などの食物繊維を多めに食べる(三食とも)
5.高カロリー・高脂質な食べ物を極力避ける(三食とも)
6.日中はできるだけ活動的に過ごす(体を動かす)
7.ストレスを長時間ひきずらない(短時間で気持ちを切り替える)
8.少量ずつこまめに水分を摂取する(水分不足は便秘になりやすいため)
9.立っている時も座っている時も正しい姿勢を意識する
10.長時間座り続けない(時間を決めて立つようにする)
11.休憩時間には腹部を軽くマッサージする(ほぐす)
12.昼食以降はカフェインをとらない(夜に入眠しやすくするため)
13.夕食は就寝3時間前までに済ませる
14.就寝前にリラックスタイムをつくる(アロマや瞑想など)
15.毎日、定時に寝る

下っ腹のポッコリを解消する方法

下っ腹のポッコリを解消する方法は、上記に挙げた生活習慣を身につけて生活を正すことが基本となります。
そのような基本をしっかり押さえた上で、さらに行った方がよいとされる方法はマッサージやエクササイズです。ポッコリお腹に狙いを絞ったマッサージやエクササイズは、ネットや書籍などでもたくさん紹介されています。

ここでは簡単にできるものを1つずつピックアップしてご紹介します。

トイレ前のマッサージ

毎朝トイレに行く前に腸をマッサージすると、腸の動きが活性化します。  

1.まずは、手をこすり合わせたり、温かいもの(カイロなど)を持ったりして手を温める
2.両手を重ねて腹部にあてる(左右どちらかの手の甲の上に、もう一方の手のひらを重ねる)
3.「の」の字を書くように(時計回りに)腹部を軽くさする
4.次に背筋を伸ばした状態で、両手のひらを背中の腰部分にあてる
5.そこから上下に20往復ほどさする

大腰筋エクササイズ

腕を振りながら行う「お尻歩き」です。

このエクササイズは、骨盤のゆがみを矯正しながら大腰筋を鍛えます。

1.お尻を引き締めた状態で、両足を前に伸ばして座る
2.顔を正面に向けたまま、両手(両腕)を左右に振る(でんでん太鼓のように)
3.左右に振る振動を使って、右足を前に出す
4.同じ要領で左足も前に出し、これを10回ほど繰り返す
5.今度は後ろ向きに10回分戻り、これを3往復くらい繰り返す
6.お尻歩きの最中は、お尻や足を浮かさないようにすること

整水器の活用がオススメ

良好なお通じには水分摂取は欠かせません。腸内の硬い便を柔らかくするには、まずは水分を十分に摂取することです。便秘に悩んでいる人の多くは、この「水分摂取の重要性」をよくご存知なため、日ごろから意識的に水分補給しているようです。

しかし、単なる水分補給では便を柔らかくすることはあっても、胃腸症状を改善するには至りません。現代では、乱れた食生活や過剰なストレスによって胃や腸の不調を訴える人が増えていると言われており、胃や腸の状態が悪いと、便秘をはじめとして下痢や膨満感など様々な症状が現れてきます。

皆さんは、胃腸症状を改善してくれる便利なお水があることをご存知でしょうか?近年、腸活に励んでいる女性の間でも話題となっている「電解水素水」というお水があります。

電解水素水とは「整水器」という家庭用の医療機器から生成される水素を含んだアルカリ性のお水です。この整水器には「胃腸症状の改善」が医療効果として認められており、胃腸の働きを助けて、お通じを良好にしてくれます。お通じを良好にする為の水分摂取には、効果が認められた電解水素水の飲用をおすすめします。

さいごに

下っ腹の膨らみがなくなると、見た目だけではなく体調も良くなります。
基礎代謝が上がることで肌の状態や顔色にも良い影響があらわれ、それによってきっと気分も良くなります。
さらに、大腸がんなどの大病リスクも低く抑えることができますので、まさに「良いこと尽くめ」です。

下っ腹の膨らみは、ある程度は「歳のせい」にすることができるかもしれません。
しかし、若年層や中年層においては生活習慣の乱れが原因となっていることも多く、改善の余地があります。
ご自身の生活習慣が不摂生なものになっていないか、今一度確認してみてはいかがでしょうか。


参考文献

ハルメク365「下腹ぽっこりの原因は?簡単エクササイズとNG習慣」

https://halmek.co.jp/beauty/c/bbody/5408

KONAMI SPORTS CLUB「下腹のダイエット! ぽっこりお腹の原因、運動法と食事のポイントを紹介!」

https://www.konami.com/sportsclub/magazine/lower-abdomen-diet/

PRESIDENT Online「夜中トイレで起きる原因は内臓脂肪だった -内臓脂肪-が招く意外な体の不具合」

https://president.jp/articles/-/25475?page=2

アトラアカデミー「腸腰筋を鍛えても意味がない?「正しく使える身体に」なるための秘訣は?」

https://www.hone-u.com/column/cate0b1zb/noteal1zb.php

ダイヤモンド・オンライン「コロナで男性にも便秘が増加中!放置すれば免疫力低下や意識障害も」

https://diamond.jp/articles/-/265314?page=2

RENAISSANCE「便秘?肥満?女性に多いぽっこりおなかの原因と解消法」

https://www.s-re.jp/magazine/health/76/

シンシアガーデンクリニック「40代,50代の悩み「ポッコリ下腹」の原因とは!〜痩身治療で下腹もスリムに」

https://www.sincere-gc.com/column/column21.html

ソニー生命保険株式会社「だるい、頭が働かない…その不調、“腸”のせいかも?春のストレスをはねかえす「快腸」術」

https://cs.sonylife.co.jp/lpv/pcms/sca/ct/special/topic/index2104.html?lpk=

書籍「25才からの下腹部集中ダイエット」池下育子 著

書籍「ポッコリおなかがスッキリ!腸もみセラピー」大家靖史 著