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「おいしい水の要件」とは?水のおいしさを左右する7つの項目を解説

おいしい水ってどんな水?

みなさんは”おいしい水”を飲んでいますか?

水の味にこだわっているという方もいれば、あまり気にしていないという方もいらっしゃると思います。では、そもそも”おいしい水”とはどのような水なのでしょうか?

純粋なH₂Oは味やにおいがなく、あまりおいしいとは言えません。私たちが普段飲んでいる水には目に見えないさまざまな物質が含まれており、これらが水に味やにおいを与えています。

たとえば、ミネラルによって水にコクが生まれます。含まれる量で味や舌触りは異なり、多すぎると逆にクセが強くなって飲みづらく感じられることもあります。また、水道水の消毒のために使われている塩素は、多すぎるとカルキ臭を生じさせて水の味を損ねることが知られていますよね。

この記事では「おいしい水の要件」をもとに、おいしい水とはどんな水なのかということを考えます。

「おいしい水の要件」とは?

おいしい水とはどのようなものかということを示す指標のひとつに、「おいしい水の要件」があります。これは、水の味やにおいに影響を与える物質についての基準値を定めたものです。その内容を詳しく見ていきましょう。

「おいしい水研究会」による要件

厚生省(当時)は昭和59年、おいしい水の水質要件を検討し、安全でおいしい水道水を供給することを目的として、「おいしい水研究会」を設立しました。メンバーには大学教授や水道関係者のほか、著名人らも名前を連ねていたそうです。

研究会では主に水道水を対象として調査を実施。全国10万人以上の都市198市の中から32市を「水道水のおいしい都市」として選出しました。さらに各地で行われた利き水試験やアンケート調査の結果を参考に、味に影響する以下の7つの項目について具体的な数値を定め、昭和60年4月に「おいしい水の要件」として発表しました。

「おいしい水の要件」7項目の内容

「おいしい水研究会」によって発表された要件は以下の通りです。

項目 基準値 概要・味への影響
蒸発残留物 30~200mg/L

水が蒸発したあとに残る物質で、主にミネラル(マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、カリウムなど)のこと。

適量含まれるとまろやかな水になりますが、多すぎると苦味や渋味が生じます。

硬度 10~100mg/L ミネラルの中でも、特にマグネシウムとカルシウムの合計含有量を示すものです。硬度が低いものはまろやかで飲みやすく、高いものはややクセがあります。
遊離炭酸 3~30mg/L 水中に溶けている炭酸ガスのことです。適度に含まれていると清涼感が生まれますが、多すぎると飲みづらく感じられます。
過マンガン酸カリウム消費量 3mg/L以下 水に含まれる有機物のことで、多すぎると渋味やにおいが生じます。
臭気強度 3以下 カビ臭などのにおいは、味を損ねる原因になります。この値が大きいほどにおいが強いということです。
残留塩素 0.4mg/L以下 水道法では蛇口時点で0.1mg/L以上の塩素が保持されるよう定められていますが、多すぎるとカルキ臭の原因になります。
水温 最高20℃以下 適度に冷やすことで清涼感が得られるほか、不快なにおいも感じにくくなります。

身の回りの「おいしい水」とは?

では、私たちが普段飲んでいる水は、「おいしい水の要件」に当てはまるのでしょうか?ここからは、水道水やミネラルウォーターを要件と照らし合わせながら、おいしい水について考えます。

水道水は「おいしい要件」を満たしている?

日本の水道水は水道法に基づいて水質基準が定められており、水質が非常によいことで知られています。水道水を生涯にわたって飲み続けても、健康上問題はありません。では、おいしさの面ではどうでしょうか?

お住まいの地域の水道水が「おいしい水の要件」を満たしているかどうかは、水道局のホームページなどで公開されている水質結果から確認していただけます。実際に要件と照らし合わせてみると、多くの地域の水道水が「おいしい水の要件」を満たしていることがおわかりいただけるのではないでしょうか。

ただし地域や季節によっては、この基準値に当てはまらない項目もあります。特に残留塩素は、消毒効果を保つために0.4mg/L以上になることも少なくありません。もし水道水のカルキ臭などが気になる場合には、しっかりと煮沸をしたり、浄水器に通したりする方法もあります。

ミネラルウォーターは味わいがさまざま

近年ではペットボトルやウォーターサーバーのミネラルウォーターを飲む方も増えていますが、こちらはどうでしょうか?

「おいしい水の要件」は元々水道水を対象として定められたものですので、ミネラルウォーターには必ずしも当てはまりません。たとえば、輸入物のミネラルウォーターの中には、硬度が100mg/Lを超えるような硬水も多くあります。また、最近では炭酸ガスが多く含まれたミネラルウォーターを好んで飲む方もいらっしゃいます。

ミネラルウォーターは気分や好みに合わせて銘柄を選べる点が魅力の一つです。「おいしい水の要件」と成分表を見比べつつ、その時々でおいしいと感じられるものを飲んでいただくのがおすすめです。

自分にとっての「おいしい水」を見つけよう

これまで「おいしい水の要件」について見てきましたが、これはあくまでも目安であり、適合していないものはおいしくないということではありません。そもそも”おいしい”の感じ方は人や状況によっても異なります。先ほども述べたように、硬度の高い水や、炭酸の多く含まれた水をおいしいと感じる方もいますし、冷たい水よりも温かい白湯のほうが好きという方もいらっしゃるでしょう。

ですから、「おいしい水の要件」を参考にしつつ、自分にとっての”おいしい”と感じられる水を見つけることが大切だと言えるのではないでしょうか。

健康に過ごすためには、飲み水から1日におよそ1.2Lの水分補給が必要だと言われています。おいしい水を見つけることは、毎日の水分補給を楽しむことにつながると思います。近年では水道水やミネラルウォーター以外にも、海洋深層水、ピュアウォーター、電解水素水などさまざまな飲料水を利用できるようになりました。ぜひご自身にとってのおいしい水を見つけて、水分補給に活用していただきたいと思います。

まとめ

今回は、「おいしい水の要件」について詳しく見てきました。この要件によって、どのような物質が水の味やにおいに影響を与えるのかということを知ることができます。同時に、「おいしい水の要件」だけにとらわれるのではなく、自分にとってのおいしい水を見つけることも大切だと言えます。さまざまな水の中からおいしい水を見つけて、ぜひ毎日の水分補給を楽しんでみてください。

<参考文献>
「おいしい水とは」ようこそ!帯広市上下水道へ
(http://www.water-sewage-obihiro.jp/pages_situ/situ_oisiimizu.html)
「トピック第17回 おいしい水」東京都水道局
(https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/suigen/topic/17.html)
「『健康のため水を飲もう』推進運動」厚生労働省
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/nomou/index.html)