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水やりのコツとは?初心者必見・ガーデニングの基本を解説

ご家庭で植物を育てる際、皆さんはどのようなことに気をつけていますか?害虫対策・病気対策・日照対策などなど・・・。注意すべきポイントはいくつかありますが、水やりの仕方について気をつけている人は、意外に少ないのかもしれません。

水やりの仕方を間違えると、植物の成長に対して悪い影響を与えるだけではなく、最悪の場合には枯らしてしまうこともあります。逆に、適切な水やりは植物の成長を上手にサポートし、イキイキとした状態を長くキープしてくれます。

水やりの仕方は特に難しいものではありません。いくつかの簡単なポイントを押さえるだけで十分です。今回は、おろそかにされがちな「水やりの仕方」について、いくつかのポイントを挙げながらご紹介していきます。

水やりの役割

植物を育てるには水が必要です。このことは周知の通りではありますが、水やりには具体的にどういった役割があるのでしょうか。ここでは代表的な3つの役割について解説していきます。

細胞内の水分を保つ

植物に水やりを忘れるとしおれてしまいます。これは植物の細胞内にある水分が少なくなるためです。細胞内にたくさんの水分があるときは、細胞は膨らんで張りつめるので固くなります。逆に、細胞内の水分が減ると、細胞はしぼんで柔らかくなり、しっかりと立っていられなくなるのです。細胞内の水分は、根から吸い上げられた水分が元になっています。しっかりと自立した、みずみずしい植物を育てるには水やりは欠かせません。

必要な栄養分を作りだす

根から吸い上げられた水は、茎の中にある道管(どうかん)と呼ばれる管を通り、上方へとのぼっていきます。そして、葉に届いた水の一部はそこで吸収された二酸化炭素と合わさって光合成の材料となります。光合成では植物の養分の1つであるデンプンが作られ、それが水に溶けて師管(しかん)を通り、植物の体全体(実や根など)へと供給されていくのです。このように、植物にとって必要な養分を作り出すためにも水やりは欠かせません。

土中に新鮮な酸素を送り込む

植物は葉で呼吸を行うだけではなく、根でも呼吸を行っています。そのため、土中には一定量の新鮮な酸素が必要です。鉢植えの場合、水やりを行うことによって土中にある古い酸素が水とともに押し出され、かわりに新鮮な酸素が水の通った通路から送り込まれます。水やりには、土中の酸素を入れかえるという役割もあるのです。

水やりに関する基礎知識

水やりは土が乾いてからタップリと行うのが基本です。では、なぜ乾いてから行った方が良いのか、乾いているかどうかをどのようにして見極めるのか、なぜタップリと水をやった方がよいのか、これらの疑問についてそれぞれ解説していきます。

土が乾いてから水やりを行う理由

植物の根は、土が乾き始めると水を求めて伸びていきます。そのため、しっかりとした根の生育をはかりたい場合は、「乾/湿」のメリハリを効かせた水やりを行うことが有効です。

また、上記でも触れましたが、植物の呼吸は根の部分でも行われています。根はある程度水を吸収して疲れてくると、今度は新鮮な酸素を吸うようになります。こういった根の呼吸活動を妨げないようにするためにも、ある程度土が乾くのを待ってから水やりを行うことが重要なのです。

土の乾燥具合を確認する方法

土の表面が白っぽくなっていれば、土が乾いているサインですので水やりを行いましょう。ただし、大きい鉢に小さい苗を植えている場合や根があまり張っていない場合は、吸収しきれていない状態の水分が土中に多く残っていることがよくあります。このような状態の土には水やりは不要です。間違って水やりをしてしまわないよう、水やり前に中の土を実際に触ってみて、乾燥具合を確認してから行うようにしましょう。また、「ピートモス」のような土壌改良材を使用している場合、土が常に湿っているように見えますが、この場合も実際に土を触ってみて、乾燥具合を確認してから水やりを行うとよいでしょう。

タップリと水をやる理由

植物の根は鉢底に向かって伸びていくだけではなく、鉢の側面に向かっても拡がるようにして伸びていきます。大きく拡がった根に対して少量の水しか与えなければ、当然「根全体」から十分な水分を効率的に吸収することができません。根元を中心に、鉢全体にも水を与えてあげましょう。また、上記の説明にもあるように、土中の酸素を入れかえるという観点からもタップリと水やりをすることは大切です。鉢底から流れ出るくらいタップリと水を与えてあげましょう。

水やりを失敗させないコツ

植物の成長に水は欠かすことができません。しかし、むやみに水を与えれば植物は傷んでしまいます。良かれと思って行った我流の水やりは、大抵失敗してしまいます。水やりを失敗させないようにするためには、どのようなことに気をつけるべきなのでしょうか。それぞれ見ていきましょう。

水やりは「土」に対して行う

「お花にお水をあげましょう」この言葉を真に受けてか、花や葉の上から掛けるようにして水やりを行う人もいるようです。このような仕方で水やりをした場合、植物に深刻なダメージを与える場合があります。特にバラやカーネーションなど、花びらを多く持つ植物は花の奥に水が残りやすく、それが原因で花が腐ることもあります。また、葉の部分が常に濡れた状態にあると、糸状菌による植物病害、いわゆる「うどんこ病」にかかる危険性もでてきます。観葉植物などでは、あえて葉に水を与える「葉水(はみず)」という水やり方法もありますが、基本的な水やりの仕方としては、花や葉に水を与えるのではなく、土に対して水を与えるということを覚えておきましょう。

受け皿の水は必ず捨てる

水やり後、植木鉢の下に敷いてある「受け皿」には水が溜まりますが、この水は必ず捨てるようにして下さい。受け皿に水を溜めたままにしておくと、鉢底部分にある土が常に加湿状態になってしまいます。この状態が長く続くと、根は十分に呼吸を行うことができなくなり、その結果「根腐れ」と呼ばれる根の腐敗が起きてしまう可能性があります。

強い水流で水やりをしない

強い水流で水やりをすると、土が十分に水を吸収する前に鉢底から水が流れ出てしまうことがあります。一見すると土の色が黒っぽく変わるため、十分な保水がされたように見えてしまいますが、実際のところ鉢の中の土はそれほど多くの水を吸収できていません。水やりを行う時は、コーヒーのドリッパーにお湯を注ぐようにゆっくりと数回に分けて水を与えるようにしましょう。

【季節別】水やりをする時間帯や頻度の目安

季節や時間帯によって水やりの頻度は異なります。基本的には、その都度土の乾燥具合を確認しながら水やりをするのが原則ですが、目安を知っておくことで水やりの大まかなスケジュールが立てやすくなります。

どの季節も基本的には朝方に水をやり、夜の水やりはさけるという点においては共通していますが、季節ごとに回数や時間帯を多少調整する必要があるようです。では、それぞれ見てみましょう。

春の水やり

三月 2日に1回(時間帯・・・07:00~12:00)
四月 2日に1回(時間帯・・・07:00~12:00)
五月 毎日(時間帯・・・07:00~12:00)

★ 春シーズンの水やりは、温かくなるにつれて頻度を増やすイメージ

夏の水やり

六月 毎日(時間帯・・・07:00~10:00)
七月 1日に2回(時間帯・・・07:00~10:00、15:00~18:00)
八月 1日に2回(時間帯・・・07:00~10:00、15:00~18:00)

★ 夏の昼間に水やりをすると、土中の水温が高くなり、植物にダメージを与える可能性がある
★ 梅雨時期など、雨が降った日の水やりは基本的には不要

秋の水やり

九月 毎日(時間帯・・・07:00~12:00)
十月 2日に1回(時間帯・・・07:00~12:00)
十一月 2日に1回(時間帯・・・07:00~12:00)

★ 秋シーズンの水やりは、寒くなるにつれて頻度を減らすイメージ

冬の水やり

十二月 週に1~2回(時間帯・・・09:00~12:00)
一月 週に1~2回(時間帯・・・09:00~12:00)
二月 週に1~2回(時間帯・・・09:00~12:00)

★ 冬の夕方以降に水やりをすると、土中の水分が凍り、植物にダメージを与える可能性がある
★ 朝方の水やりも比較的温度が高くなった09:00以降がベター

根腐れしてしまった場合の対処法とは?

根腐れした鉢植え

植物を育てる上で注意したいものの一つが「根腐れ」です。植物にとって深刻なダメージを与える「根腐れ」とはどのようなものなのでしょうか。

根腐れとは?

根腐れとはその名の通り、植物の根が腐った状態のことをいいます。根腐れは根の先端部分から徐々に進行していき、やがては株元(根本)、幹なども腐らせ、最終的には植物全体を枯らしてしまう、とてもやっかいなものです。

次のような症状が現れたら根腐れをしている可能性があります。根を一度掘り起こして、黒っぽくなっていないか(腐敗していないか)を確認しましょう。

・水やりをした後に、なかなか土が乾かなくなった
・植物全体に活力がなく、疲弊しているように見える
・葉の色が黄色または茶色になっている
・茎や幹の部分に張りがなく、ぶよぶよと柔らかい状態になっている
・土から異臭がする
・土の表面にカビが生えている

根腐れしてしまう原因

根腐れを引き起こす原因はいくつかあり、「水のやり過ぎ」もその一つに挙げられます。まずは、水のやり方をかえてみて、それでも効果が見られないような場合には、それ以外の可能性も考慮してみると良いでしょう。

・水やりのし過ぎで根が窒息状態にある
・常に湿った状態の土がカビ(嫌気性菌)の温床となっている
・植え替えをせず古い土を使い続けている
・そもそも土質が植物に合っていない
・肥料をやり過ぎて「肥料焼け」をしている

根腐れの対処法

根腐れをおこしてしまった植物でも、早めの対処をすることで元気な状態に復活する場合があります。愛着のある植物を失わないようにするため、対処法を知っておきましょう。

【清潔な土への植え替え】
①鉢から植物を取り出し、根についた土を優しく払います。
②黒く変色した根部分を清潔なハサミなどを使って切り落とします。
③切り落として小さくなった根部分とのバランスをとるため、茎や葉もある程度切り落とす。
④清潔な土が入った清潔な鉢に植物を植える
⑤植え替え後、一か月ほどは水やりをせず、肥料も控えて、明るめの日陰に置いておく。
⑥一か月ほどしたら、元の生育方法に戻す

旅行中の水やりはどうする?

植物を育てている人にとって、旅行中の水やりは悩ましい点の一つです。身内や友人など、水やりを頼めるような人がいればそれに越したことはありません。しかし、そのような人がいない場合やあまりにたくさんの植物を育てている場合などは、ご自身で何らかの対策を講じる必要があります。

旅行期間が2~3日の場合、出発時刻の直近、かつ、涼しい時間帯にたっぷりと水やりをしておけば、大抵の植物はある程度しのいでくれます。帰宅後には、若干疲れたような状態になっているかもしれませんが、いつもの水やりルーチンを再開すれば、また元気を取り戻してくれるでしょう。

旅行期間が4日以上になってくると、何らかの対策を講じた方が安全です。例えば、100円ショップなどで販売されている水やり便利グッズなどの活用もその一つです。飲み終わった500㎖ペットボトルに水を入れ、飲み口のフタ部分に専用器具(槍のように尖った形状のもの)を取りつけ、それを逆さにして土に挿すことで、器具に開けられた小さな穴からジワジワと水が出てくるといったものです。

かなり長期にわたって旅行をする場合で、お金に余裕があるのであれば、ホームセンターなどで本格的な自動水やりセット(自動潅水セット)を購入しても良いかもしれません。このような水やりセットは大抵タイマーが付属しています。このタイマーを使用した水やりは、旅行時はもちろんのこと、在宅中も定期的な水やりをサポートしてくれますので、とても便利です。

他にも、自動水やり機器には様々なタイプがあります。植物の種類や数、旅行期間やセッティングの手間などを勘案した上で、購入を検討してみてはいかがでしょうか。

室内で育てている植物の水やり

基本的な水やりの仕方は、上記「水やりに関する基礎知識」で説明したとおりです。これは「室内 / 室外」に問わず、共通している原則です。

しかし、室内で植物を育てる場合、室外よりも水の蒸発量が少なくなるので、土の乾燥スピードがやや遅くなります。そのため、真夏であっても必ずしも毎日水やりをする必要はありません。土を触って、乾燥している時にのみ水やりを行いましょう。

これらのことを踏まえた上で、室内における「鉢植え」と「花瓶」の例外的な水やりの仕方について見ていきましょう。

室内鉢植えの場合

暖房をきかせた冬の部屋などでは、室内湿度は極端に低い(乾燥している)状態にあるにもかかわらず、土はまだ湿っているというアンバランスな状態の時があります。

植物への水やりは上記でも説明した通り、基本的には「土」に対して行いますが、このような場合には、葉や幹などをまずは乾燥ダメージから守ってあげる必要があります。

土の乾燥を待ってから水やりをするのではなく、霧吹きなどで軽く葉を濡らす「葉水(はみず)」というやり方で植物に潤いを与えるとよいでしょう。

花瓶の場合

室内における植物鑑賞には、鉢植えの他にもう一つ、花瓶を使った切り花鑑賞という方法があります。花瓶を使う場合、注意しなければならないことは、花瓶の中にある水の衛生管理です。

水はぬるく温められたり、時間の経過によって、雑菌やバクテリアなどが繁殖しやすくなります。こまめに清浄な水と入れ替えることによって、雑菌の繁殖を防ぎ、植物を長持ちさせることができます。

また、水の入れ替えは、花瓶の清潔感や水の透明度を維持することにも役立ちます。「鑑賞」の観点からも、できるだけ一日ごとに水の入れ替えを行うようにしましょう。

さいごに

植物にとって「水やり」は、人間でいうところの「食事」のようなものです。食事において、適切なタイミングと適切な量が重要視されるのと同様に、水やりにおいても適切なタイミングと適切な量は重要です。

正しく丁寧に給仕してあげれば、植物は健やかに成長し、イキイキとした姿を私たちにみせてくれます。皆さんも、今日からは単なる「水やり」ではなく、思い遣りのある「水遣り」を行ってみてはいかがでしょうか。

                                                      <参考文献>
サントリー「水育:植物と水の関わり わくわく大百科」
(https://mizuiku.suntory.jp/kids/study/n001.html)
フマキラー株式会社「For your LIFE:花の水やりのコツ – 時間や頻度は?」
(https://fumakilla.jp/foryourlife/98/)
日本植物生理学会「根における呼吸について – みんなのひろば -」
(https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=1130)
NHKテキストレビュー「本当は難しい植物の「水やり」」
(https://textview.jp/post/hobby/3873)
PROVEN WINNERS「水やりのコツをマスターしよう!ガーデニング上手は水やりから」
(https://provenwinners.jp/magazine/gardening_watering/)
LOVEGREEN「ガーデニング初心者さん必見!草花の水やりについての基礎知識」
(https://lovegreen.net/gardening/p80265/)
APEGO「観葉植物の基礎知識」
(https://www.apego.jp/contents/house-plants-grow/2543.html)
APEGO「観葉植物を育てる上で葉水が大切な理由 – 観葉植物の基礎知識-」
(https://www.apego.jp/contents/house-plants-grow/2543.html)
末吉商店「根腐れとは?」
(http://www.sueyoshi-shouten.jp/4937.html)
GreenSnap「根腐れとは|原因と対処法は?見た目はどうなる?根腐れ防止剤の使い方は?」
(https://greensnap.jp/article/9306)