トリム・ミズラボ 湧水で癒されよう!日本の名水おすすめスポットをご紹介 | 水と健康の情報メディア|トリム・ミズラボ - 日本トリム
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湧水とは、地下水が地表に自然と流れ出たもので、飲料水から酒造り・農業用水まで幅広く活用されていますが、同じく自然に存在する川や池の水とは何が違うのでしょうか?

湧水はきれいな水という印象を受けますが、果たしてそのまま飲んでも問題はないのでしょうか?そんな素朴な疑問とともに、全国のおすすめ湧水スポットをご紹介します。

湧水に明確な決まりはない

環境省の「湧水保全・復活ガイドライン」では、湧水の定義を「地下水が自然状態で地表に流出したもの、もしくは地表水に流入するもの」とし、法律等で明確な線引きはされていません。自然に湧き出た温泉や湖、池も湧水に含まれる、ということですね。

また、湧水=澄んだ水の印象があります。湧水のおおもとは地下水。雨が地面に染みこみ、地表へ出てくるまでに小石や砂利、火山灰、砂などの層を通ることで不純物が徐々に濾過され、地表に溢れる時にはきれいでおいしい水となるのです。

飲むだけじゃない!湧水は古くから信仰の対象だった

日本では古くから水道水源や飲料水、農業用水、産業用水として湧水に親しみ、生活用水以上の役割も求めてきました。また、古くから信仰の対象にしてきた地域も少なくありません。全国各地の湧水周辺には社寺があり、水の神様を祀るお祭りや儀式の伝統が今も残り、観光スポットになっているところもあります。

マイナスイオンを浴びに行こう!日本の湧水の名所5選

日本にはたくさんの湧水が存在しますが、水のおいしさや周辺の観光スポットとの兼ね合いなどから、地元民以外もたくさん訪れる湧水スポットが多々あります。

今回はその中から、とくにマイナスイオンたっぷりで癒やし効果も期待できる5カ所の湧水スポットをご紹介します。

1. 北海道 羊蹄のふきだし湧水

羊蹄のふきだし湧水

日本百名山の一つで蝦夷富士とも呼ばれる羊蹄山(ようていざん)の麓にある、北海道の京極町にある湧水スポットです。1日あたり8トンもの水が生み出され、生活用水として使われています。ミネラル分を適度に含んだ名水は通年6.5℃前後と一定した水温で、真夏でもひんやりした湧水が楽しめます。また硬度が非常に低く、まろやかで飲みやすいのが特徴でコーヒーや和食作りにも適しています。京極町の人々にとって聖なる場所として崇められており、おいしい水を求める人々に人気のスポットです。

参考|京極町(https://www.town-kyogoku.jp/kanko-event/fukidashi-park/yuusui/fukidasi-yusui/yuusui/

2. 東京都 深大寺不動の滝

深大寺不動の滝

東京都調布市にある深大寺不動の滝の湧水は明治時代から活用されており、平成15年には東京の名湧水57選に選ばれています。中心にある深大寺の周辺は東京ながら自然豊かで、また国宝の釈迦如来像を祀る御堂を含め数多くの社寺が建ち並びます。そして、深大寺でもう一つ有名なのが深大寺そば。そば店が軒を連ね、連日多くの客で溢れています。とくに初詣は、普段以上のにぎわいをみせます。

参考|東京都環境局(https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/water/conservation/spring_water/tokyo/place_28.html

3. 静岡県 柿田川公園

柿田川公園

約8,500年前の富士山の爆発でできた溶岩層と火山表層を通る湧水で、1日でなんと100万トンもの水を生み出しています。そのうち、飲料水として利用できるものだけでも1日19万トンもあります。そのまま飲める水質をもち、周辺の自然環境も豊かで6月にはホタル、10月下旬~11月中旬にはアユの遡上が楽しめます。また、日本三大清流に数えられる柿田川の上流には公園があり、水に足をいれて冷たさを体験できる広場や散策にオススメの遊歩道が整備されています。

参考|清水町(http://www.town.shimizu.shizuoka.jp/toshi/toshi00054.html

4. 長野県 安曇野わさび田湧水群

安曇野わさび田湧水群

長野県の安曇野(あずみの)わさび田湧水群は、北アルプスの雪解け水が湧き出す扇状地の末端に位置します。真夏でも15℃を超えない清涼な水で育てられた安曇野市のわさび生産量は日本一です。ニジマスの養殖やワイン造り、りんごや米、そばの栽培など地域の食を支えています。宿泊施設の多いエリアでも湧水をくめるため、おいしい水を持ち帰りたい人にもオススメです。岩の隙間から清水が流れ出る「延命水」というスポットもあります。

参考|安曇野市(https://www.city.azumino.nagano.jp/site/mizumonogatari/2485.html

5. 熊本県 池山水源

池山水源

熊本県の阿蘇にある池山水源は、毎分30トンという豊富な湧水量が玉来川に注ぎ込んでいます。昔から飲料水、農業用水として使われ、湧水池の中央には水神様が祀られています。水質は中間硬水で、日本に多い軟水と比べるとカルシウムやマグネシウムの含有量がやや多め。飲用できるほど、きれいな水質が保たれており、湧水を持ち帰れるのも人気の理由です。特に6月中旬から7月はホタルの幻想的な光景に出会う季節となります。ホタルを観賞できるツアーもあり、観光客にも人気です。

参考|産山村観光協会(https://ubu-lab.com/spot/ikeyama/

リラックス効果大!せせらぎにも耳をすませて

生活用水以外にも湧水は役立ちます。それは水のせせらぎ。水の音を聞くと落ち着くという人は多いでしょう。せせらぎには「1/fゆらぎ」という、その音を耳にすると自律神経が整えられ、心身の安定がもたらされる効果があると医学的にも注目されています。

近くに湧水スポットがなければ、リラックスしたい時や眠る前にせせらぎの環境音楽を聴くのでもいいでしょう。

さいごに

湧水は古くから人々の生活を支え、ときには神様として信仰されるなど、文化の面においても地域にとって欠かせない存在です。今回紹介した5つの名所を含め、日本には16,137もの湧水が確認されています。いつも使っている水道水の水源や、おいしい水の産地が気になったら、観光がてら湧水地を訪れてみてはいかがでしょうか。

※湧水を飲料水にする場合には、自治体の水質検査等の案内を確認した上で汲むようにしましょう。

                                                   <参考文献>
環境省「湧水把握件数」
(https://www.env.go.jp/water/yusui/result/sub4-1.html)
環境省「湧水保全・復活ガイドライン」
(https://www.env.go.jp/water/yusui/guideline/01.pdf)
環境省「湧水保全・復活ガイドライン 資料編」
(https://www.env.go.jp/water/yusui/guideline/07.pdf)
環境省「東京の名湧水57選」
(https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/water/conservation/spring_water/tokyo/)
環境省「水百選選抜総選挙」
(https://www.env.go.jp/water/meisui/H27senkyo/sight/sight_1.html)
環境省「名水百選選抜総選挙」
(https://www.env.go.jp/water/meisui/H27senkyo/index.html)
環境省「日本の名水百選 羊蹄のふきだし湧水」
(https://www.env.go.jp/water/meisui/H27senkyo/view/view_e01.html)
東京都環境局「湧水とは」
(https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/water/conservation/spring_water/type.html)
日本地下水学会「湧水の定義や概念」
(http://www.jagh.jp/jp/g/activities/torikichi/faq/16.html)
日本地下水学会「地下水や湧水と、河川水との違い」
(http://www.jagh.jp/jp/g/activities/torikichi/faq/146.html)
阿蘇の草原ハンドブック
(https://www.aso-sougen.com/teaching/03/06/04.html)
喜多方市建設部水道課「手作りろ過器(かき)を作ってみよう」
(http://www.kitakata-suidou.jp/kids/handicraft.php)
素朴な疑問シリーズ1――森の水は、なぜ美味しい?
(http://acorn.okamura.co.jp/topics/column/2019/05/21/oishiimizu/)
日本山岳会「湧水は100年前の雨?」
(http://www.jac.or.jp/oyako/b5070c0.html)
神奈川県酒造組合「お酒のあれこれ」
(http://www.kanagawa-jizake.or.jp/guide/)
東京都「東京都の代表的な湧水」
(https://www.env.go.jp/water/yusui/result/sub4-2/PRE13-4-2.html)
全国の旅人が選んだ!日本の湧水・名水ランキングTOP10
(https://rtrp.jp/articles/10772/?page=2)
北海道遺産「京極のふきだし湧水」
(https://www.hokkaidoisan.org/kyogoku_fukidasiyuusui.html)
京極町「ふきだし湧水について」
(http://www.town-kyogoku.jp/kanko-event/fukidashi-park/yuusui/fukidasi-yusui/yuusui/)
京極町「水質検査結果について」
(http://www.town-kyogoku.jp/kanko-event/fukidashi-park/yuusui/fukidasi-yusui/suishitu/)
産山村「池山水源」
(https://ubuyama-kanko.com/spot/ikeyama/)
環境省選定 名水百選「池山水源」
(https://water-pub.env.go.jp/water-pub/mizu-site/meisui/data/index.asp?info=91)
東京都「 No.28 深大寺不動の滝(調布市)」
(https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/water/conservation/spring_water/tokyo/place_28.html)
深大寺
(https://www.jindaiji.or.jp/map/jihou/jihou09.php)
安曇野市「安曇野水物語」
(https://www.city.azumino.nagano.jp/site/mizumonogatari/2485.html)
環境省選定 日本の名水百選「柿田川湧水群」
(https://water-pub.env.go.jp/water-pub/mizu-site/meisui/data/index.asp?info=48)
清水町「柿田川公園」
(http://www.town.shimizu.shizuoka.jp/toshi/toshi00054.html)
柿田川湧水の道
(http://www.kakitagawa.net/)
清水町商工会「柿田川湧水群」
(https://www.kakitagawa.or.jp/blank-5)