レンタル浄水器のメリット・デメリット|契約前に知っておくべきポイントとは? | 水と健康の情報メディア|トリム・ミズラボ - 日本トリム


レンタル浄水器のメリット・デメリット|契約前に知っておくべきポイントとは?

「浄水器を設置したいけれど、初期費用が高くて手が出せない・・・」
「メンテナンスや修理の手配など、自分でやるのは面倒くさそう・・・」
こういったお悩みで、浄水器の設置を躊躇している人は、「レンタル浄水器」を利用してみてはいかがでしょうか?

レンタルは購入に比べて初期費用を抑えることができ、管理の手間も少ないので、上記のようなお悩みを抱えている人には、最適の選択肢かもしれません。ただし、レンタル浄水器を利用するにあたっては、事前に知っておいた方がよいことがいくつかあります。

今回は、レンタル浄水器のメリット・デメリット、契約前の確認事項について解説していきます。

レンタル浄水器のメリット

レンタル浄水器を利用すると、以下のようなメリットがあります。

・初期費用が安いため気軽に始められる
・メンテナンスは業者が行ってくれる
・故障や不調時も業者が対応してくれる

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

初期費用が安いため気軽に始められる

浄水器を購入する場合、機種によっては数万円から十数万円の初期費用が必要です。特に、「据え置き型[※1]」や「アンダーシンク型[※2]」などは、高性能なものが多く、価格が高くなる傾向があります。

一方、レンタル浄水器は、月額1,500円~5,000円程度でスタートすることができるため、導入時の金銭的負担を大きく抑えることができます。また、業者や製品によっては、初月無料や設置費無料のキャンペーンを行っている場合もあり、そういったキャンペーンの適用を受けると、コスト面でのメリットはさらに大きくなります。トライアルとしての利用はもちろん、最初から「短期間だけ使用したい」と考えている人にとっても、レンタル浄水器は都合の良い選択肢といえるでしょう。

※1. キッチンのカウンターやワークスペースに小包サイズの本体を置き、その本体と蛇口に取り付けたパーツ(切替コック)をホースで繋いで使用するタイプの浄水器
※2. シンク下に本体を設置し、専用の蛇口から浄水を出すタイプの浄水器。ワークスペースを圧迫せず、キッチンの見た目もスッキリする

メンテナンスは業者が行ってくれる

浄水器を長く使用するためには、定期的なフィルター交換やメンテナンスが欠かせません。浄水器を購入した場合、これらの作業は基本的に自分で行う必要があります。

一方、レンタルでは、フィルターの定期交換や、機器の点検・清掃といったメンテナンス作業を、業者側が行ってくれることが多くあります。これにより、利用者は専門的な知識を持っていなくても、常に清潔で最適な状態(標準の性能が維持された状態)の浄水器を安心して利用することができます。とくに、高齢者の方や、機器類の取り扱いが苦手な方にとっては、「メンテナンスをしなくてよい」という点は、大きな魅力となるでしょう。

故障や不調時も業者が対応してくれる

浄水器は毎日使う生活機器のため、使用状況によっては故障することがあります。購入した浄水器が故障した場合、自分で修理業者を探したり、製造元に問い合わせたりする必要があります。また、保証期間が過ぎていれば、修理費用は自己負担となります。

一方、レンタルでは機器が故障しても、業者が一括対応してくれるため、とても助かります。多くの場合、状況に応じて速やかに修理スタッフが訪問し、その場で修理を行います。修理が難しい場合は、その場で「代替機」を取り付けるか、センターに代替機の発送指示を出すなどして、迅速な対応をしてくれるでしょう。修理や代替機の費用は、利用者の使い方が故障の原因になっていない限り、通常は無料です。

こういったアフターサービスによって、利用者は安定的にキレイでおいしい水を飲むことができます。

レンタル浄水器のデメリット

初期費用が安く、業者のサポートで安心できるレンタル浄水器ですが、以下のようなデメリットもあります。

・長期利用すると割高になる
・機種の選択肢が限られる
・契約内容を精査する必要がある

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

長期利用すると割高になる

レンタル浄水器の最大のデメリットは、長期間使用すると本体購入費用よりも総額で割高になることです。例えば、月額4,000円のレンタル浄水器を5年間使用した場合、総額は24万円になります。一方、同等の性能を持つ浄水器を8万円で購入した場合、年間1万円のフィルター代がかかると仮定しても、5年間の使用で、12万円程度に抑えることができます。

さらにこの費用の差は、レンタル期間が長くなるほど大きくなっていくため、あらかじめ損益分岐点を把握しておき、レンタル期間を決めておいた方が良いでしょう。業者のサポートを含めてもなお、毎月のレンタル費用が高いと感じる場合には、購入を検討した方がよいかもしれません。

機種の選択肢が限られる

浄水器を購入する場合、市場に出ているあらゆる種類の浄水器から、「色・形・取付方式・浄水性能・フィルター寿命」など、自分の好みに合わせて自由に選ぶことができます。

しかし、レンタルの場合は、業者が用意したラインナップの中から選ぶことになり、選択肢が限られます。特に、最新の高機能モデルや特殊なデザインの製品は、レンタルラインナップに含まれていないことが多いです。特定のメーカーやデザインにこだわりがある方には、選択肢の少なさがデメリットになるかもしれません。

契約内容を精査する必要がある

浄水器をレンタルするには、業者との契約が必須です。利用者の多くは、「月々いくら払うか」という点にだけ注目して契約を結びがちですが、契約書類にはさまざまなことが記載されています。それらを精査せずに契約を結ぶと、後から想定外の費用を払わなければならないこともありますので、注意が必要です。

契約を結ぶにあたって、どのような点を確認すればよいかについては後述しますが、契約内容を書面で確認したり、担当者に確認することが苦手な人にとっては、この点がデメリットになるでしょう。

契約前の確認事項

浄水器をレンタルする際には、以下の点を確認しておくと安心です。

料金や契約内容について
・月額料金や支払い方法、クーリングオフ制度[※]の有無を確認
・最低契約期間の長さと、短期お試し契約が可能かどうか(その場合の費用)
・解約時の費用(途中解約か更新時解約か、日割り対応の有無)
・解約金、違約金、撤去費用の有無と金額
・一定期間後に本体がもらえるか、または買い取りが可能か(価格の決め方も含めて確認)

設置や引っ越し時の対応
・自宅に設置可能かどうかを訪問確認してもらえるか
・取り付け費用の有無(通常は無料でも、水栓追加などが必要な場合は別途かかることも)
・設置後の見た目の配慮(ホースのたるみ調整や専用スタンド使用など)
・アンダーシンク型など工事が必要なタイプで、管理会社への説明をしてもらえるか
・引っ越し時の取り外し、再取り付けの対応とその費用

機器の状態とサポート体制
・浄水器本体やパーツが新品か中古か
・フィルター交換の時期を管理してもらえるか
・フィルター交換が無料か、有料の場合の費用や条件
・故障、破損、不調時の対応(通常使用、災害時などで異なる場合あり)
・代替機の無料提供があるか

※. 契約後でも、一定期間内であれば無条件で契約を撤回・解除できる制度

さいごに

レンタル浄水器は契約する業者や機種によって、価格やアフターサービスが異なります。基本的にはそこまで大きな違いはありませんが、中には明らかな違いが見られることもあるようです。「契約前の確認事項」については上記で述べた通りですが、そのさらに前段階では「業者」や「機種」について、口コミやレビューなどを確認しておくことも大切でしょう。

また、浄水器の種類について知っておくことも大切です。浄水器の種類は多くありますが、その分類だけでも知っておけば、より自分にあったレンタル浄水器を選ぶことができます。

以下の記事では、浄水器の種類(分類)について解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
【浄水器にはどんな種類がある?それぞれのメリット・デメリットを解説】
https://www.nihon-trim.co.jp/media/26725/


- 監修者のご紹介 -

参考文献

一般社団法人浄水器協会

http://www.jwpa.or.jp

国民生活センター「クーリング・オフ(テーマ別特集)」

https://www.kokusen.go.jp/soudan_now/data/coolingoff.html

書籍「浄水器かしこい選び方・使い方」池裕次郎 著