強アルカリ性電解水とは 生成方法や特徴、用途について

強アルカリ性電解水は、「機能水」の一つとして注目されている水の一つ。

どんな水?どんなふうに使えるの?強アルカリ性電解水について詳しく見てみましょう。

強アルカリ性電解水の生成方法

0.2%以下の塩化ナトリウム水溶液を二室型あるいは三室型の電解槽内で電気分解することにより、陰極側に生成される水。pH10.5~11.5の強アルカリ性を示します。このとき陽極側には、pH2.7以下の強酸性電解水(強酸性次亜塩素酸水)が生成されます。

同じアルカリ性電解水でも、整水器(家庭用電解水生成器)を用いて水道水を電気分解することによって陰極側に生成されるpH9~10の飲用アルカリ性電解水(アルカリイオン水)とはまったく異なるものです。

強アルカリ性電解水生成装置のほか、容器入りのものも用いられています。これらの中には、pH12を超えるような強アルカリ性を示すものもあります。

<参考>

「機能水とは」一般財団法人機能水研究振興財団 http://www.fwf.or.jp/kinousui.html

強アルカリ性電解水の性質

強アルカリ性電解水は、油脂の乳化やたんぱく質の分解など、有機物汚れの除去に優れていると言われています。強酸性電解水は次亜塩素酸を主成分とし、高い殺菌力を持つことで知られていますが、有機物が多いと殺菌力が低下しやすいと指摘されています。

そのため、強アルカリ性電解水で前処理を行ってから強酸性電解水を用いると、効果が高まるとされているのです。

「水」なので使用後の水洗い等がいらず、環境にもやさしいという特長もあります。強アルカリ性電解水は基本的に人体にとって安全なものですが、pH12を超えるような水に関しては、目に入ると粘膜を損傷する恐れがありますので、すぐに洗い流すようにしてください。

強アルカリ性電解水の用途

  • 内視鏡消毒
  • 病室の床や壁、ベッド等の汚れの拭き
  • まな板や調理器具の洗浄
  • 換気扇やレンジフードなど油汚れの掃除
  • 水洗いができない場所の清掃

強アルカリ性電解水は飲用できません。原液、もしくは希釈したものを洗浄等の衛生管理に用います。先にも述べたように、強アルカリ性電解水は強酸性電解水の前処理に多く用いられています。

例えば医療現場において、強アルカリ性電解水と強酸性電解水を利用した内視鏡消毒器が有効活用されているそうです。病室の床や壁、ベッド等の汚れの拭き掃除などにも活用できます。

また、調理の現場では、まな板や調理器具の洗浄の際に、強アルカリ性電解水で汚れを落としてから強酸性電解水を使うと効果的だと言われます。換気扇やレンジフード、床や壁といった油汚れが生じやすい場所に対しては、強アルカリ性電解水をスプレーして汚れをふき取るといった使い方ができます。

そのほかオフィス、店舗、家庭などにおいても、テーブルや床、家具、家電製品等、人がよく触れる場所、水洗いができない場所の清掃に強アルカリ性電解水を用いることができます。

まとめ

それでは最後に、強アルカリ性電解水についてまとめておきます。

  • 0.2%以下の塩化ナトリウム水溶液を電気分解することにより、陰極側に生成される水
  • 強アルカリ性電解水は有機物汚れの除去に優れていると言われ、強酸性電解水の前処理に用いられている
  • 強酸性電解水との併用で医療器具の消毒などが行われているほか、強アルカリ性電解水単独でも清掃などに活用できる

参考文献>

一般財団法人機能水研究振興財団 http://www.fwf.or.jp