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経口補水液とは?上手な飲み方や経口補水液のタイプについて解説

最近ではドラッグストアなどで目にする機会がある経口補水液(けいこうほすいえき)ですが、どんなときに飲むものなのかはご存じのない方もいらっしゃるかと思います。

熱中症や脱水症になってしまったときには素早く水分補給を行う必要があり、そのような場合の飲み物として活用されているのが、経口補水液です。

今回は、経口補水液とはどのような飲み物なのか、その特長や飲むタイミング、どんなタイプがあるかということまで、詳しくご紹介していきます。

経口補水液とは?

経口補水液(Oral Rehydration Solution; ORS)とは、水に電解質と糖質をバランス良く配合した飲み物のことです。普通の水に比べて体への吸収速度が速く、”飲む点滴”とも呼ばれています。

ここではまず、経口補水液が誕生した背景や特徴について見ていきましょう。

経口補水液の歴史

経口補水液の始まりは、1940年代から開発途上国を中心に行われていた「経口補水療法(Oral Rehydration Therapy; ORT)」です。医療設備が十分に整っておらず、また医師も不足していた国々では、コレラなどの感染症に伴う脱水症に対して適切な点滴治療を行うことが困難でした。そのため経口での水分や電解質の補給を行う経口補水療法に注目が集まるようになったのです。その後、経口補水療法は欧米諸国や日本などにも普及していきました。

経口補水液を飲むことで点滴の器具や設備がない場所でも素早く不足した水分や電解質を補給できるため、下痢や嘔吐、熱中症時の軽度から中等度の脱水状態の改善に役立てられています。また近年では絶飲食の時間を短縮して口渇感やストレスを緩和したり、点滴による苦痛や負担を減らすために、術前の点滴に代わって経口補水液による水分補給を行う医療機関も出てきているようです。

スポーツドリンクとの違い

スポーツドリンクも経口補水液と同じように電解質や糖分を含んでいますが、大きく違うのはその配合バランスです。経口補水液には、水分と電解質の吸収率を高めるために少量の糖分が配合されています。スポーツドリンクは経口補水液に比べて一般的に糖分の量が多く、電解質の量は少なめです。ブドウ糖などの糖分は、体内で素早くエネルギーに変換されるという特徴があるため、運動時にスポーツドリンクを飲むことで、水分補給だけではなく疲労回復にも役立てられます。

ただし糖分の過剰摂取は虫歯や肥満のリスクを高めます。また、糖分が多く含まれた飲み物を大量に飲むと、血糖値が上がってさらにのどが渇くという悪循環に陥ることもあるため飲む量には注意が必要です。 

経口補水液の飲み方

経口補水液を上手に活用するために、正しい飲み方についても知っておきたいですよね。

ここからは、経口補水液を飲むタイミングや適した量について説明していきます。

経口補水液はいつ飲めばいい?

経口補水液は軽度から中等度の脱水症状の改善に有効な飲み物であり、一般的には以下のような場合に活用すると良いとされています。

下痢や嘔吐があるとき

ウイルス性胃腸炎などによる下痢や嘔吐がある場合、体からは水分とともに電解質も失われます。このときに水だけを補給すると、体内の電解質濃度が低下するため、体はバランスを保とうとして水分を排出してしまいます。その結果さらに脱水が進むという悪循環に陥ってしまうのです。そこで、なるべく腸に負担をかけず失われた水分や電解質を補給する方法として、体への吸収率が高い経口補水液が推奨されています。

下痢や嘔吐がある場合には、失われた分をその都度経口補水液で補うようにしましょう。嘔吐があって経口での摂取が難しい場合には、無理をせず少量ずつ摂取するようにしてください。嘔吐が治まったら飲む量や回数を増やしていくようにしましょう。

インフルエンザなどによる発熱があるとき

発熱があるときも、体温を調整するために発汗量が増えます。とくに冬場に流行するインフルエンザでは、38~40℃もの高熱が3日ほど続くことも少なくありません。このときも体からは多量の発汗によって水分と電解質が失われていますが、患者さん本人はのどの渇きを感じないことも多く、脱水が進行して症状の悪化を招いたり、回復を遅らせたりすることもあると言われています。発熱がある場合には、のどが渇いていなくても意識的に経口補水液で水分補給をするようにしましょう。

とくに小さなお子さんや高齢の方は、自身でのどの渇きに気付きにくいことに加え、自分で水分補給を行うのが難しいため、周囲の方が注意深く様子を観察しながら水分補給をサポートすることが大切です。

発汗による熱中症が疑われるとき

高温多湿の環境下で運動を行う場合などは、多量の発汗によって体内の水分や電解質が失われます。このときも水だけを飲んでいると脱水がさらに進行したり、ナトリウム濃度の低下によって筋肉痛や筋肉のけいれんといった熱中症の症状が現れることもあるため、経口補水液を活用するのがおすすめです。

熱中症が疑われる状況で、かつ応答が明瞭で意識がはっきりしている場合には、経口補水液を飲めるだけ飲みましょう。よく冷やした経口補水液には体を冷やす効果もあります。応答しない、吐き気があるといった経口補水が困難な場合には、医療機関での治療が必要です。 

適切な量や飲み過ぎによるデメリットは?

経口補水液は医薬品ではないため、用量が明確に定められているわけではありません。脱水の症状に応じて、失われた水分の補給に役立てるようにしましょう。(医師や薬剤師からの指示がある場合にはそれに従うようにしてください)

「脱水でないときにも飲んでもいいの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、経口補水液には塩分が含まれているため、日常的に飲むには注意が必要です。最近ではナトリウム濃度を低くした経口補水液や、自分で濃度の調整ができる粉末タイプなどもありますので、夏の暑いときやスポーツなどで汗をかくときには上手く活用するとよいでしょう。

経口補水液のタイプ

経口補水液には以下のようなタイプがありますので、それぞれの特徴を知って状況に応じて上手に活用しましょう。

ペットボトルタイプ

ペットボトルに入ったドリンクタイプの経口補水液は、ドラッグストアや薬局、病院の売店などで多く販売されています。そのまま飲めるので、下痢や嘔吐、発熱といった体調不良のときでも手軽に使える点が魅力です。

ゼリータイプ

ご高齢の方など嚥下機能の低下によって飲み物をそのまま飲むのが難しい方には、とろみを付けて飲みやすくしたゼリータイプがおすすめです。こぼれにくいため、小さなお子さまにはスプーンに乗せて口に運んであげることもできます。

パウチ入りのゼリータイプは一般的にペットボトルタイプよりも容量が少なく、一度で飲み切りやすいというのもメリットのひとつです。

パウダータイプ

近年注目されているのが、水に溶かすことで手軽に経口補水液が作れるパウダータイプです。コンパクトなので持ち歩きがしやすく、溶かす水の量を変えることで濃度を調整できるものもありますので、暑さやスポーツなどで汗を多くかくシーンにも適度に薄めて活用できます。さらに置き場所を取らないため、体調不良の場合に備えて自宅に常備しておくのにも便利です。

また、パウダーを溶かす水には水道水やミネラルウォーターなどが使われますが、胃腸症状の改善効果が認められた整水器から生成される「電解水素水」の活用もおすすめです。電解水素水は水道水から塩素などの不純物を除去し電気分解しているため、まろやかで飲みやすいと言われます。

まとめ

今回は経口補水液とはどんなものなのか、飲み方やタイプについて解説してきました。感染症による脱水症の治療を目的として生まれた経口補水液は、今や私たちにとって身近なものとなりつつあります。下痢や嘔吐、発熱による脱水が疑われるときや、熱中症のリスクが高いときには、経口補水液で失われた水分や電解質を補給しましょう。ペットボトルタイプやゼリータイプ、パウダータイプなど様々なタイプがありますので、状況に合った使いやすいものを活用することができます。


<参考文献>
かくれ脱水JOURNAL
(https://www.kakuredassui.jp/)
「経口補水療法」富山県済生会富山病院
(http://www.saiseikai-toyama.jp/?tid=100450)
「熱中症対策には、水よりスポーツドリンクを飲むとよいと聞いたのですがどうしてですか。また、経口補水液との違いも教えてください。」農林水産省
(https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/2007/02.html)
「3.熱中症を疑ったときには何をすべきか」環境省熱中症環境保健マニュアル
(https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/envman/2-3.pdf)
「経口補水液による水分補給のススメ」味の素株式会社
(https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/features/fact/023.html)