新生活を快適に!「おいしい+胃腸にいい水」を始めよう | 水と健康の情報メディア|トリム・ミズラボ - 日本トリム

新生活を快適に!「おいしい+胃腸にいい水」を始めよう

春は自然が息を吹き返し、世界が色と活力に満ち溢れる季節です。冬の寒さから解放された大地は花々で覆われ、木々は新緑をまといます。また、眠っていた動物たちも目を覚まし、活発に動き始めるようになります。

一方、私たち人間にとっても、春は「新生活」が始まる素敵な季節です。一人暮らしを始める大学生、初めて会社で働く新社会人、そして、自主的に何か新しいことを始めようとする人など、様々な人が夢や目標に向かって動き出します。こういった人たちが新生活を始めるにあたっては、ハツラツとした精神と、健康な体、そして最適な環境の整備が必要です。

今回は、オススメの新生活の始め方について解説をしていきます。

新生活に必要な「ハツラツとした精神」

誰でも新しいことを始める場合には、期待と不安が入り交じります。どのような人に出会い、どのような経験をして、どのような成長をしていくのかを考えると、まるで遠足前の子供のように胸が高鳴ります。しかし、その一方で、「新しく出会う人と仲良くやっていけるだろうか」、「失敗せずにできるだろうか」、「自分には不向きなのではないだろうか」と、不安に感じる気持ちもあります。

私たち日本人の多くは、この「不安感」に苛まれやすく、その傾向はSERT遺伝子(セロトニントランスポーター遺伝子)の種類によっても説明されています。SERT遺伝子とは、私たちの気分や感情を安定させる「セロトニン」という神経伝達物質の濃度バランスを整えてくれる遺伝子です。その種類は、S型(セロトニンの分泌量が少ない)と、L型(セロトニンの分泌量が多い)があり、その組み合わせによって、さらに「SS・SL・LL」の3つに分けられます。最も不安になりやすいのがSSで、逆に最も楽天的なのがLL、両者の中間がSLになります。

日本人は「不安遺伝子」とも呼ばれるS型の保有率が80.25%、SS型の保有率は全体の68.2%もあるらしく、世界で最も不安傾向が強い民族と考えられています。しかし、こういった遺伝子的な傾向はあるものの、必ずしもそれだけ多くの人たちが、ずっとネガティブな思考にとらわれているわけではありません。日頃から物事をポジティブに捉えるように意識している人は、環境が変わっても不安になることはなく、むしろ「自分が変われるチャンス」だと捉えます。明るく希望に満ちた新生活を送る上で最も大切なものは、物事をポジティブに捉える「ハツラツとした精神」と言ってもよいかもしれません。

新生活に必要な「健康な体」

「健全なる精神は、健全なる肉体に宿る」

この言葉は、英語の諺「A sound mind in a sound body」の和訳で、一般的には「肉体が健康であれば、精神もおのずと健康(正常)になる」という意味で使われています。

しかし、この言葉の由来をさらにたどってみると、古代ローマの詩人デキムス・ユニウス・ユウェナーリスの著作『風刺詩集』の一節で登場することが分かります。そこでは、私たちが知っている解釈とはやや異なる描写がされており、「健全な精神が健全な肉体に宿っていない」状態(現実)が風刺されているのです。その一節を超訳的に説明すると、次のように表すこともできます。

「人間は自分の立場にそぐわない欲望をたくさん持つが、仮にその欲望が成就したとしても、ロクなことにはならない。神に願い事をするのであれば、『健全な精神が健全な肉体に宿りますように』と慎ましく祈られるべきだ」
つまり、この言葉は「乱れた社会を憂う風刺」が元になっており、時代を経て現在に伝わる中で、意味が変化した(すり替えられた)と考えられているのです。

たしかに、健康で素晴らしい肉体を持っている人のすべてが人格者ではありませんし、病気にかかっている人であっても、素晴らしい考えを持っている人はたくさんいます。しかし、「健全なる精神」という部分を、思考がスッキリする、または、余計なストレスにクヨクヨしなくなるという観点で捉えた場合、それを下支えしているのは「健全なる肉体」であることも多く、あながち現代版の解釈が間違っているとは言えません。たとえば、運動習慣があって規則正しい生活を送っている人は、うつ病になりにくく、認知機能もしっかりと働くと言われています。

また、「脳腸相関」という理論でも説明されている通り、腸内環境の状態がメンタルの良し悪しに大きく影響を及ぼすことも分かっています。特に「腸」は免疫細胞の約7割が存在しているため、感染症などを寄せつけない「健全なる肉体」を作ったり保ったりする上では、非常に重要な臓器なのです。つまり、新生活を迎えるにあたって「ハツラツとした精神」を養うには、健康な体づくりも大切で、その健康な体作りを行うにあたっては、腸内環境が大きなカギを握っているとも言えるのです。

腸内環境を良くする方法

腸内環境を良くする代表的な方法としては、「食生活の改善」や「運動の習慣化」などが挙げられます。

たとえば、脂質の多いお肉料理や、添加物を多く含む菓子パンなどを日常的にたくさん食べている人は、腸内環境が乱れやすいため、食べ物の種類や食べる量を見直す必要があるでしょう。また、運動習慣のない人も腸内環境が乱れやすく、便秘などを引き起こしてしまうことがあるため、ジョギングやウォーキングなどを日課に取り入れ、日常的に体を動かすことが求められます。

また、この他の方法としては「水分摂取の習慣化」も非常にオススメです。たとえば寝起きにコップ一杯のお水を摂取すると、腸の蠕動運動が促進されて、毎朝の排便がスムーズになります。また、腸の不快症状の一つでもある便秘は、体内水分量の減少によっても引き起こされる場合があり、それを防止する意味でも水分摂取は重要なのです。

水分摂取の習慣化は、食生活の改善や運動の習慣化に比べて圧倒的に取り組みやすいため、「体調改善の第一ステップ」として取り組まれる人も多くいるようです。

キレイなお水の重要性

水分摂取を習慣化するにあたり、飲む水の種類はどれにすべきでしょうか。一般的な水の種類としては、水道水や浄水、天然水などが挙げられます。

水道水を飲む場合、お台所などにある蛇口から直接お水を飲むことができますが、近年では水道水に含まれている有害物質を気にして、直接の飲用を避けている人も増えているようです。特に、水道水に含まれている「PFAS(有機フッ素化合物)」という有害物質は、健康を害する危険性が高く、人体への残留期間も非常に長いため、世界的に大きな問題として取り上げられています。もちろん、日本の水道局はPFASに対して一定の水質基準を設け、水質管理を徹底して行っていますが、その基準値はアメリカなどと比べるとまだ緩く、安全なレベルにあるかどうかは意見が分かれている状況です。

このため、昔は水道水から直接お水を飲んでいた人も、現在では浄水器や整水器、ウォーターサーバー、ペットボトル水などを購入し、水の安全性を意識することが当たり前になってきています。ただ、ウォーターサーバーやペットボトル水は、取り換え時の労力や、購入・運搬の手間、設置スペースや保管スペースの確保などがネックとしてあるため、購入には二の足を踏んでいる人もいるようです。

一方、浄水器や整水器は、お台所にある蛇口に機器をとりつけ、そこから出てくる水道水をキレイに濾過して清浄なお水を作るため、上記のようなネックはなく、導入する人も増えつつあります。

浄水器と整水器の違い

「浄水器」と「整水器」、この二つの機器は名前が似ていることもあって、多くの人が混同しがちです。
しかし、両者には大きな違いがあります。

まず「浄水器」は、読んで字のごとく、水を濾過して浄水を作り出す機器です。基本的には、それ以上でもそれ以下でもなく、濾過性能の違いや濾過フィルターのもち具合(使用可能期間)によって、値段が異なります。安価なものは電源を必要とせず、蛇口にはめ込むだけで設置が完了するものもあります(高度な浄水技術が用いられている浄水器の場合、電源を必要としたり、簡単な工事を行うこともあります)。製品によってはポット型のものもあり、容器の上から1~2リットルほどの水を注いで、ゆっくりと時間をかけて濾過するものもあるようです。

一方の「整水器」は、浄水器と同じく水道水をキレイに濾過して浄水を作ることができますが、そのお水に対して電気的な処理(電気分解)を行うため、必ず電源が必要になります。また、蛇口にはめ込むだけで設置が完了するものはなく、小包サイズの機器を台所に設置する必要があります。さらに、整水器の価格は浄水器の価格よりも高めなものが多く、初期費用の捻出には少し覚悟がいるかもしれません。

しかし、整水器にはこれらのネックを上回る大きなメリットがあります。それは「胃腸症状の改善効果」が認められたお水を生成できるというメリットです。このお水は「電解水素水」とも呼ばれ、水素を含み、アルカリ性であることが特徴に挙げられます。胃腸症状に悩んでいる人、または、胃腸の健康状態を保ちたい人にとっては、まさに最適のお水と言えるでしょう。

また、上記でも触れましたが、腸内環境を良くすることは、体の免疫システムを正常に保つことにも大きく貢献するため、非常に大切な取り組みと言えます。つまり、電解水素水は、清浄で安心して飲めるお水であると同時に、胃腸のケアにも最適なお水なので、体調を万全に整えて新生活をスタートさせたい人には特にオススメです。

さいごに

新生活を始めるにあたって、環境の整備は非常に重要です。ある人は「断捨離」を行って、不要なものをバッサリと処分することが、環境の整備になることもあるでしょう。また、それとは逆に、自分にとって本当に必要なものを思い切って購入し、環境の整備を行う人もいます。

「何を購入するか」は各自の見極めにもよりますが、自分や家族にとって「何が優先されるのか」を考えた場合、その答えはおそらく「健康」になるのではないでしょうか。もちろん、仕事や趣味に必要な買い物もあるかもしれませんが、それらの前提には「健康」が求められることを私たちは忘れてはいけません。


参考文献

医療法人 松田脳神経外科クリニック「日本人の慎重遺伝子」

https://www.matsudaclinic.jp/japan-gene/

セーフティネット「メンタルヘルス ~幸福感と不安遺伝子」

https://www.safetynet.co.jp/column/20230320/

Precious.jp「「健全な精神は、健全な肉体に宿る」という名言は「体が健康なら精神も健康」という意味ではなかった!本当の意味は?解釈を歪めたのは誰?」

https://precious.jp/articles/-/11589

大阪市立大学看護学雑誌 第5巻号(2009年3月)「鹿田麻子講師|健全なる身体に健全なる精神:ユウェナーリスの『風刺詩』第10編について」

https://dlisv03.media.osaka-cu.ac.jp/contents/osakacu/kiyo/DBo0050004.pdf