清涼飲料水とは? その定義と種類 | 水と健康の情報メディア|トリム・ミズラボ - 日本トリム

清涼飲料水とは? その定義と種類

清涼飲料水は私たちの毎日になくてはならないものです。水分補給や気分転換に、さまざまな清涼飲料水が活躍しています。

ところで、清涼飲料水とは具体的にどのような飲料のことを指すのでしょうか?その分類は?

清涼飲料水をもっとおいしく楽しむために、清涼飲料水の豆知識をご紹介します。

清涼飲料水とは

そもそも、清涼飲料水とはどのような飲み物を指すのでしょうか。

「清涼」という言葉には、さわやかで飲みやすいというイメージがあります。中には、清涼飲料水=糖分が含まれたジュース類だと思っている方も多いかもしれませんが、実はそうではありません。

食品衛生法において清涼飲料水は「乳酸菌飲料、乳および乳製品を除く、アルコール分が1%未満の飲料」と定義されています。つまり、お茶やコーヒー、トマトジュースや豆乳など、普段私たちが飲用しているほとんどすべての飲料が「清涼飲料水」に含まれることになるのです。

また、容器詰めにされて販売されている飲料水(水)も清涼飲料水の一部ということになります。

同じような意味で「ソフトドリンク」という言葉もありますが、こちらはアルコールを含む飲み物(ハードドリンク)以外のものということで、清涼飲料水のほか、乳飲料も含まれます。

清涼飲料水の種類

清涼飲料水には、一般的に次のような区分が設けられています。その中でも、法律やガイドラインによって定義や分類がなされているものもあります。

炭酸飲料

「飲用適の水に二酸化炭素を圧入したもの、または、これに甘味料、酸味料およびフレーバリングなどを加えたもの」
(日本農林規格(JAS規格))

果実飲料

「濃縮果汁、果実ジュース、果実ミックスジュース、果粒入り果実ジュース、果実・野菜ミックスジュース、果汁入り飲料」(日本農林規格(JAS規格))

コーヒー飲料

コーヒー 内容量100g中、生豆換算で5g以上のコーヒー豆から抽出・溶出したコーヒー分を含むもの
コーヒー飲料 内容量100g中、生豆換算で2.5g以上5g未満のコーヒー豆から抽出・溶出したコーヒー分を含むもの
コーヒー入り清涼飲料 内容量100g中、生豆換算で1g以上2.5g未満のコーヒー豆から抽出・溶出したコーヒー分を含むもの

(コーヒー飲料等の表示に関する公正競争規約及び施行規則)

茶系飲料

ウーロン茶飲料、紅茶飲料、緑茶飲料、むぎ茶飲料、ブレンド茶飲料、その他茶系飲料

ミネラルウォーター類

ナチュラルウォーター 特定の水源から採水された水を原水とし、濾過、沈殿、加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行わないもの
ナチュラルミネラルウォーター ナチュラルウォーターのうち鉱化された地下水を原水としたもの。地下水とは地表から浸透し、地下を移動中又は地下に滞留中に地層中の無機塩類が溶解した地下水をいう。(天然の二酸化炭素が溶解し、発泡性を有する地下水を含む。)
ミネラルウォーター ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、品質を安定させる等の目的のためにミネラルの調整、ばっ気、複数の水源から採水したナチュラルミネラルウォーターの混合等が行われているもの
ボトルドウォーター 上記3つ以外の水(水道水、海洋深層水など)

(ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン)

豆乳飲料

豆乳、調整豆乳、豆乳飲料、その他大豆飲料

野菜飲料

スポーツ・機能性飲料

乳性飲料

乳固形分3%未満のもの

まとめ

それでは最後に、清涼飲料水の定義や種類についてまとめておきます。

  • 清涼飲料水とは、乳酸菌飲料や乳製品を除く、アルコール1%未満の飲料のこと
  • 清涼飲料水には、炭酸飲料や果実飲料、コーヒー飲料、茶系飲料、ミネラルウォーター類、豆乳飲料、野菜飲料、スポーツ飲料、乳性飲料などが含まれる

<参考>
全国清涼飲料連合会
(http://www.j-sda.or.jp/)
「清涼飲料水等の規格基準」厚生労働省
(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000ypmm-att/2r9852000000ypvf.pdf)
「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」一般社団法人日本ミネラルウォーター協会
(https://minekyo.net/files/libs/344/201809201037324902.pdf)