トリム・ミズラボ 岩盤浴とは?岩盤浴の効果や入り方について解説 | 水と健康の情報メディア|トリム・ミズラボ - 日本トリム
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体の健康を保つ上で、汗を流すことは重要です。皆さんは普段、どのような方法で汗を流していますか?ジョギング、サイクリング、ホットヨガ、サウナなどなど…。様々な選択肢がある中で、「岩盤浴(がんばんよく)」という発汗健康法があることを皆さんはご存知でしょうか?

岩盤浴は「温められた岩盤の上に寝る」というなんともシンプルな発汗方法ですが、その効果は意外に多く、一部の層には根強い人気を誇っています。今回は岩盤浴の効果やサウナとの違い、利用方法などについて解説をしていきます。

岩盤浴とは

岩盤浴とは、温められた岩盤※1の上で寝転がって体を温める健康法です。岩盤から発せられる遠赤外線の働きで、体の深部をじっくりと温め、発汗を促します。

温める岩盤によっては「放射線※2・微弱電流・マイナスイオン」なども放射され、それらが相まって、美容や健康や癒しといった様々な効果をもたらしていると考えられています。

※1.天然鉱石を平らに整形したプレート、また円磨した天然鉱石をしきつめている場合もあります
※2.天然ラジウム鉱石などから発せられる微量の放射線を浴びることは、健康に良いとされています

岩盤に使用される鉱石は浴場施設によって異なり、それによって期待される効果も異なります。複数の鉱石を使用しているところもあれば、あえて一種類の鉱石だけしか使用していないところもあります。あらかじめ、どのような鉱石が使用されているのかを調べた上で、通うべき浴場施設を決めるとよいでしょう。

【岩盤浴で使用される主な鉱石】
・医王石(いおうせき)
・ゲルマニウム
・北投石(ほくとうせき)
・トルマリン
・麦飯石(ばくはんせき)
・玄武岩
・木紋石(きもんせき)
・翡翠
・薬宝玉石(やくほうぎょくせき)
・ラジウム鉱石 など

サウナとの違いは? 

サウナと岩盤浴とでは、体の温め方に大きな違いがあります。サウナは室内の空気を高温にすることによって、「体の表面」を急速に温めて発汗を促します。それに対し、岩盤浴は温めた岩盤を体にあてることによって、「体の深部」をじっくりと温めて発汗を促します。

サウナの室温は80~90℃と高温で、それによって肌の表面が温められて大量に発汗をします。しかし、慣れない人からすると、暑すぎたり息苦しさを感じたりと、少なからず我慢を強いられることがあるようです。

それに対し、岩盤浴の室温は約45℃とやや低めです。うだるような暑さはなく、横になってくつろぐことができます。無理なくゆっくりと過ごせるわりに、驚くほどの発汗量です。これが岩盤浴の魅力の一つといえるでしょう。

また、かく汗にも違いがあります。サウナでかいた汗はベトベトしているのに対し、岩盤浴でかいた汗はサラサラとしていて気持ちがいいと言われます。

ゆっくりと時間をかけて出てくる汗は、濃度が薄く水に近い成分ですので、サラサラとした心地よい汗をかくことができるのです。

そして、岩盤浴の魅力として見逃せないのが「遠赤外線」です。体の深部からじっくり温めることができるのは、この「遠赤外線」の働きによるもので、これこそがサウナとの決定的な違いと言えるでしょう。

岩盤浴の効果は? 

一見すると、ただ寝ころんでいるだけのように見える岩盤浴ですが、実は遠赤外線などが体に様々な効果をもたらしてくれています。代表的な効果をそれぞれ見てみましょう。

リラックス効果

横たわる体勢をとっているため、脱力して休養することができます。さらに、体の深部がじっくり温まることによって緊張がほぐれ、副交感神経が刺激されます。使用する鉱石によってはマイナスイオンが放射されるとも言われており、高いリラックス効果が期待できます。

ダイエット効果(体質づくり)

岩盤浴で発汗することによって、失われた水分の重さだけ体が軽くなることはあるかもしれませんが、それはダイエット効果ではなく一時的なものです。しかし、岩盤浴は新陳代謝機能を活発化し、エネルギー消費効率を高めることができるといわれています。継続的に利用することで、「脂肪を燃焼しやすい体づくり」ができ、それがダイエットに大きく貢献すると考えられています。

デトックス効果

発汗することによって、体の表面に付着した有害物質が汗とともに流れおちると考えられています。また、体を温めることによって血行が促進され、代謝も活性化します。これによって腎臓の働きも高まり、より多くの老廃物を尿から排出することができます。

免疫力の維持・強化

体を温めることによって、白血球の働きが活性化すると考えられています。白血球は体の対病原性機能をつかさどっており、それが活性化することで免疫力や抵抗力が高まり、さまざまな病気の予防が期待できると言われています。

肌の保湿性・保護力の向上

岩盤浴で発汗することによって、肌の水分量が増え、保湿性が向上します。さらに、岩盤浴で代謝が活性化されることによって、皮膜の機能を高めることに繋がり、肌の保護力向上が期待できるのです。また、岩盤浴でかいた汗はサラサラで、美容液のような役割を持っているとも考えられています。利用者の中には、かいた汗をあえて洗い流さず、軽く拭いただけの状態で帰られる人もいるようです。

岩盤浴の利用方法(入り方)

大抵の場合、利用方法については施設内になんらかの掲示があるはずですので、それに従っておけば問題はありません。しかし、あらかじめ「一般的な利用方法」を知っておけば、安心して利用することができますので、一通り予習しておくと良いでしょう。

持ち物

一部の施設では、敷タオルや専用着の貸し出しがないところもあります。そのような場合には、吸汗性を考慮して、厚めのものを準備しておきましょう。少々かさばるかもしれませんが、身長サイズのジャンボタオルとタオル地のバスローブが最適です(入浴後にシャワーを浴びたい人は、バスタオルも持っていきましょう)。専用着の下に下着をはいて入浴する場合には、入浴用の下着(できれば黒色)も忘れず持っていきましょう。また、飲料水の持ち込みが許可されている場合には、お好みの飲料水を持っていくのもいいかもしれません。

水分補給

入浴の「前・最中・後」に、必ず水分補給を行いましょう(コップ1~2杯程度)。しっかりと水分補給をしておくことで、脱水症状を予防することができます。また、発汗量を増やすといった二次的な理由も含まれています。

食事

岩盤浴の最中は寝転がっているため、消化器官の活動が低下します。入浴の前後2時間くらいは、できるだけ食事を控えるようにしましょう。ただ、入浴後から2時間ほど経過した後は、逆に吸収がよくなっているため、ビタミン系のものなどを摂取することで、より高い美肌効果が期待できそうです。

体勢と目安時間

岩盤の上にジャンボタオルを敷いたら、まずは「うつ伏せ」に寝ころびます。はじめに「うつ伏せ」になって内臓を温めることで、全身が温まるのも早くなります。「うつ伏せ」で5分ほど経ったら、次は「仰向け」になります。そして「仰向け」で10~15分経ったら、いったん休憩をとりましょう(5~10分ほどの休憩。水分補給を忘れずに!)。この一連の過程を1セットとして、2~3セット繰り返すのが一般的な入浴のローテーションです。ただし人によっては、このローテーションが負担になる場合もあります。時間やセット数に固執する必要はありません。無理のない範囲で入浴するようにしましょう。

岩盤浴でのマナー

銭湯やサウナにマナーがあるように、岩盤浴にもマナーがあります。知らず知らずのうちにマナー違反をしてしまわないように、事前にチェックしておきましょう。

【岩盤浴でのマナー】
・浴室内では、できるだけオシャベリをしない(まわりの方がリラックスできません)
・スマートフォンなどは持ち込まない(盗撮や着信音などを気にする方もおられます)
・岩盤の上に直接寝ころばない(岩盤をできるだけ汚さないように)
・自前の専用着や下着を着用する際は、透けないものを着る(混浴の場合、不快に感じる方もおられます)
・入浴後は岩盤についた汗をふきとりましょう(次の利用者のために)

さいごに

岩盤浴の発汗メカニズムはサウナとは異なり、温めた岩盤を体にあてることで「体の深部」からじっくりと温めて発汗を促すものです。また、低温なので無理なく寛ぎながら汗をかくことができるので、誰でも継続しやすいのがポイントです。岩盤浴がサウナよりも優れているということを示しているわけではありませんが、それぞれの良さを知り、目的に合わせて岩盤浴を有効利用できれば、よりよい健康生活が送れるようになるのではないでしょうか。

                                                     <参考文献>
鶴見クリニック「鶴見式ホルミシス療法」
(https://www.tsurumiclinic.com/medical-treatment/holmix.html)
癒しの温泉 水春「岩盤浴の解説」
(https://suisyun.jp/ganbanyoku/)
石和名湯館 糸柳「岩盤浴の効果とは|新感覚サウナ『薬石浴』も併せてご紹介!」
(https://www.itoyanagi.co.jp/news/95/)
書籍「日経ヘルス2005年3月号」日経BP 出版
書籍「発汗してキレイになる本」五味常明 著