紅茶の4つのことを知っておいしく飲もう

紅茶は、世界中で愛されている飲み物の一つ。日本のお茶と言えば緑茶がお馴染みですが、最近では食事のお供や休憩時に紅茶を楽しむ方も増えているようです。

そこでここでは、紅茶についての基礎知識をご紹介。紅茶をもっとおいしく、身近に楽しんでみませんか?

紅茶とは

そもそも、紅茶とはどのようなお茶なのでしょう?

紅茶に使われている茶葉は、実は緑茶やウーロンと同じものです。これらはみな「カメリア・シネンシス」という植物の葉から作られていますが、製造過程の違いによって違うお茶になるのです。

茶葉には、酸化酵素が含まれています。この働きを利用し、茶葉を酸化発酵させて作ったものが、紅茶です。この過程で茶葉は緑色から褐色になり、水色(抽出されるお茶の色)も赤褐色になります。発酵させることで生まれる果物のように芳醇な香りが紅茶の特徴となっています。

一方緑茶は、茶葉を加熱することで酸化酵素の働きを止めた不発酵です。茶葉の緑色が残ることから「緑茶」と呼ばれており、日本で作られるお茶のほとんどが緑茶であることから日本茶=緑茶として認識されています。

ウーロン茶は発酵を途中で止めた半発酵茶で、紅茶と緑茶の中間の性質を持ちます。

世界で生産されているお茶のうち、紅茶は70%ほどを占めると言われています。緑茶は20%ほど、ウーロン茶の生産量は世界的に見ればそれほど多くありません。

本来紅茶は茶葉を熱湯で抽出して飲みますが、最近では手軽に利用できるティーバッグにも人気が集まっているほか、ペットボトル飲料としてもお馴染みになっています。お好みによって砂糖やレモン、ミルクなどを入れて楽しむこともできます。

<参考>

「茶の種類」公益財団法人世界緑茶協会 O-CHANET

http://www.o-cha.net/teacha/syurui/index.html

紅茶の産地と種類

紅茶は世界のさまざまな国で生産されています。産地の名前がそのまま銘柄として用いられており、気候風土による個性の違いが楽しめるようになっています。

ここでは、代表的なものをいくつかご紹介します。

※ここにインド人の写真があった

インド

インドは世界有数の茶葉生産国であり、さまざまな種類の紅茶が製造されています。

ダージリン

北インドのヒマラヤ山麓に位置するダージリン地方、標高約2000mの高地で栽培されるお茶。水色は薄いですが、その香り高さから「紅茶のシャンパン」とも賞され、世界三大紅茶の一つに数えられています。シーズンによって味や香りの特徴も大きく異なると言われています。

アッサム

インド北東部、ブラマプトラ河流域に広がるアッサム平原は、世界最大の紅茶の産地として知られています。水色は濃い褐色で、濃厚な味わいと香りがあります。コクがあり、ミルクティーに向いていると言われます。

スリランカ

スリランカはインドの南東部に位置する島国。旧国名の「セイロン」から、セイロンティーの名で知られています。

ウバ

世界三大紅茶の一つ、ウバ。「ウバフレーバー」とも呼ばれる甘く爽快な香り、刺激的な渋味、明るい水色が特徴です。ストレートティーで味や香りを楽しむのがおすすめですが、レモン、ミルクなどとも合います。

中国

茶木の原産国とも言われる中国。中国の紅茶はインドやスリランカのものと比べて茶葉が細かく砕かれていないものが多く、渋味が少ないと言われます。

キーマン

ダージリン、ウバと並んで世界三大紅茶に数えられています。明るく澄んだ水色とスモーキーなフレーバー、まろやかな味わいが特徴。ストレートで飲むのがおすすめです。

ケニア

東アフリカの代表的な紅茶生産国の一つ。茶葉は丸い粒状で、水色は明るく、フレッシュな香りとセイロン茶に似たコクが特徴です。

インドネシア

ジャワやスマトラが代表的な産地です。水色がよいのが特徴で、ブレンド用などとしても用いられています。

紅茶の等級

紅茶は製品になる過程で、葉の大きさによって分類されます。これを、紅茶の等級区分と言います。等級と聞くと品質を表すもののようですが、これはあくまでもサイズの違いを表すもので、優劣は関係ありません。

等級分けの方法は国によっても異なりますが、代表的なものとしては以下のものがあります。

オレンジペコー(OP)

長さ1cmほどの大型で細長い茶葉。葉肉は薄く、橙黄色の花芽を含むものもあります。水色は明るく、豊かな香りがあります。

ブロークンオレンジペコー(BOP)

OPを揉捻する際にカットした小型のもの。花芽を含む上級品が多く、市販されている紅茶の多くが含まれます。短い時間でも、水色は濃く、香りやコクも出やすいとされます。

ブロークンオレンジペコーファニングス(BOPF)

BOPよりもさらに小型のタイプ。より短い時間で水色や香りが出るので、主にティーバッグとして用いられています。

ダスト(D)

紅茶等級の中でもっとも小さい、粉状の茶葉。こちらも主にティーバッグ用です。

紅茶の淹れ方

最近ではティーバッグを使って手軽に紅茶を淹れられるようになりましたが、たまには茶葉を使って本格的な紅茶を楽しみたいですよね。ここでは紅茶の基本的な淹れ方をご紹介します。

お湯を沸かす

紅茶を淹れる際には汲みたての新鮮な水を使いましょう。泡がボコボコと立つくらい、しっかりと沸騰させます。

ポットとカップを温める

ポットとティーカップにあらかじめお湯を入れて温めておきます。

温めたポットに茶葉を入れる

茶葉の量は1人分ティースプーン1杯(2~3g)。細かい茶葉はスプーン中盛り、大きい茶葉は大盛りにします。

お湯を入れる

沸騰したてのお湯をポットに人数分入れます。(1杯分約150ml)お湯は勢いよく注ぎ、すぐにポットの蓋をして蒸らします。

蒸らす

蒸らし時間は、細かい茶葉で2~3分、大きい茶葉で3~4分が目安。ティーコジーなどを使って温度を下げないようにするとよりおいしい紅茶が楽しめます。

カップに注ぐ

ポットの中をスプーンでそっとかき回し、茶こしでこしながら濃さが均一になるように回し注ぎします。最後の一滴まで注ぎ切りましょう。

アイスティーの淹れ方

ポットに2倍の濃さの紅茶を作り、氷をたっぷりと入れたグラスに注ぎます。

ティーバッグの淹れ方

あらかじめ温めたカップに沸騰したお湯を注ぎ、ティーバッグを入れます。(1杯分でバッグ1つが基本)蓋をしてじっくりと蒸らした後、ティーバッグを取り出します。

<参考>

「紅茶のいれ方」日本紅茶協会 http://www.tea-a.gr.jp/make_tea/

まとめ

それでは最後に、紅茶についてまとめておきます。

  • 紅茶は緑茶やウーロン茶と同じ茶葉を使っているが、茶葉を酸化発酵させているという特徴がある
  • 世界三大紅茶として、インドのダージリン、スリランカのウバ、中国のキーマンが挙げられている
  • 紅茶には茶葉の大きさによる等級区分がある
  • 紅茶を淹れる際には、カップやポットを温めておく、沸騰したてのお湯を使う、最後の一滴まで注ぎ切るといったことが大切

<参考文献>

公益財団法人世界緑茶協会 http://www.o-cha.net/

日本紅茶協会  http://www.tea-a.gr.jp/