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便秘に効く飲み物は?解消する方法やおすすめの飲み方を解説

「最近、なんとなくお腹が張る」
「スッキリ出ない日が続いている」
そんな小さな不調を感じていませんか?

便秘は多くの人が経験する身近な悩みですが、放っておくと倦怠感や気分の落ち込み、肌トラブルなど、思わぬ不調につながることがあります。

実は、便の状態や出しやすさは、日々の水分の取り方と深く関係しています。どの飲み物を、どのタイミングで、どのように取り入れるかによって、腸の動きや便の硬さは変わります。

この記事では、便秘と水分の関係を整理しながら、日常に取り入れやすい飲み物や、その工夫について紹介していきます。

水分不足で便秘になる?

便秘の改善を考える上で、まず理解しておきたいのが「便と水分」の関係です。
実は、健康な状態の便は約80%が水分、残りの約20%が食べかすや腸内細菌などでできています。
つまり、便の大部分は水分なのです。

しかし、水分摂取量が不足したり、汗などで体内の水分が失われたりすると、大腸は便から水分を吸収して、その不足分を補おうとします。そして、水分を奪われた便は小さく硬くなり、腸の中をスムーズに移動することができなくなります。その結果、排便時に強い力が必要になったり、出口付近で停滞しやすくなるのです。便秘の原因はさまざまですが、水分不足もその大きな原因の一つと言えます。

なお、「排便の仕組み」や「水の摂取量」について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
【排便の仕組みとは?便秘解消のために正しい排便について知ろう】
https://www.nihon-trim.co.jp/media/1597/
【水は一日にどれくらい飲めば良い?健康的な飲み方も知っておこう】
https://www.nihon-trim.co.jp/media/29872/

便秘解消におすすめの飲み物

飲み物の中には、腸のぜん動運動[※]を助けたり、硬くなった便を柔らかくしたりして、スムーズな排便をサポートしてくれるものがあります。
以下では、便秘解消に役立つ飲み物をご紹介します。

[※] 腸が波打つように動いて、便を肛門の方へ送り出す動きのこと

水・白湯

水・白湯

便秘解消の基本となるのが、やはり「水」と「白湯」です。これらには大きく2つの重要な役割があります。

1つ目は、シンプルに便を柔らかくすることです。水分が不足してカチカチになった便に水分を行き渡らせ、排出しやすい状態へと整えます。

2つ目は、腸の目覚ましスイッチとしての役割です。特に朝、空っぽの胃にまとまった量の水が入ると、その重さが物理的な刺激となって「胃・結腸反射」が起こり、眠っていた腸のぜん動運動が自然と活発になります。そのため、水や白湯を飲むタイミングは起床直後が理想的です。

腸への刺激を優先したい時は「少し冷たい水」、冷えが気になる時や、胃腸への刺激を抑えて優しく代謝を上げたい時は「白湯」といったように、その日の体調に合わせて温度を選ぶとよいでしょう。
なお、胃腸の働きを助けてお通じを良好にする水として、その効果が認められた「電解水素水」を日常的に取り入れるという方法もあります。

コーヒー

コーヒー

コーヒーも、実は便秘解消の味方の一つです。コーヒーに含まれるカフェインが副交感神経の一種である「迷走神経」を刺激し、ぜん動運動を促すと考えられており、これによりスムーズな排便が期待されます。

また、近年の研究では、コーヒー豆に含まれる「コーヒー豆マンノオリゴ糖」という成分も注目されています。この成分は胃や小腸でほとんど吸収されずに大腸まで届き、善玉菌のエサになって、腸内環境を整える助けとなります。つまり、刺激と整腸の両面からアプローチできる飲み物なのです。
おすすめのタイミングは、腸が動き出す朝食後などが良いでしょう。

ただし、コーヒーには利尿作用もあるため、飲みすぎると体内の水分が過剰に排出され、逆に便が硬くなってしまう恐れがあります。1日に飲む量は1〜2杯程度にして、たくさん飲まないように注意しましょう。

牛乳

牛乳

牛乳も便秘解消に役立つ飲み物の一つです。そのカギを握るのが「乳糖(ラクトース)」という成分です。

乳糖には、大腸内で水分を引き寄せて硬い便を柔らかくする性質があります。さらに、乳糖は善玉菌を活性化させて「有機酸(乳酸や酢酸)」を作り出し、その刺激で腸のぜん動運動を活発にする働きも持っています。これら「保水」と「刺激」のダブルの働きが、スムーズな排便をサポートしてくれるのです。

飲む際は、腸を冷やさないよう「ホットミルク」にし、きな粉などを加えて食物繊維をプラスするのもおすすめです。

なお、日本人は乳糖を分解する酵素が少ない「乳糖不耐症(乳糖吸収不全)」の傾向があるため、乳糖が大腸まで届きやすいと言われています。便秘解消には好都合ですが、人によっては飲み過ぎるとお腹が緩くなることもあるため、お腹の調子に合わせて飲む量を調整してください。

ココア

ココア

ココアは、便秘解消に有効な成分を含んでいます。中でも代表的なのが、「カカオ・リグニン」と呼ばれる不溶性の食物繊維です。この成分は、腸内で水分を吸収して便のかさを増す働きがあるとされており、その物理的な大腸への刺激によって便通改善につながったとの試験結果が示されています。

また、ココアには血管を拡張させるテオブロミンも含まれており、それが全身の血行を良好にし、体を温め、腸の動きをサポートしてくれる点も魅力です。冷えが原因で腸の動きが鈍くなりやすい方には、特におすすめの一杯と言えるでしょう。

ただし、市販の調整ココアには糖分が多く含まれている場合があるため、可能であれば砂糖不使用の「ピュアココア(純ココア)」を選び、ご自身で甘さを調整するのが理想的です。

乳酸菌飲料

乳酸菌飲料

「飲むヨーグルト」などの乳酸菌飲料も、便秘対策の定番です。これらに含まれる乳酸菌やビフィズス菌は、腸内で善玉菌として働き、乱れた腸内環境を整える役割を果たします。善玉菌が増えることで、腸の動きを活性化させる有機酸もたくさん作られ、自然な排便が促されるのです。

飲み方としては、一度にたくさん飲むのではなく、適量を毎日続けることがポイントです。なぜなら、食べ物や飲み物から取り入れた菌の多くは、腸内に定着することが難しく、数日で体外へ排出されてしまうからです。

そして、飲むタイミングとしては、胃酸が薄まっている食後がおすすめです。空腹時は胃酸の殺菌力が強く、せっかくの菌が腸に届く前に死滅してしまう可能性があるからです。

このほか、商品によっては糖分が多く含まれているものもあるため、気になる方は低糖質タイプを選ぶなど、成分表示を確認する習慣をつけると良いでしょう。

スムージー・青汁

スムージー・青汁

食事での野菜不足を感じている方にとって、スムージーや青汁は非常に理にかなった選択肢です。これらは、便秘解消に欠かせない食物繊維を効率よく摂取できるからです。

食物繊維には、便のかさを増やして腸壁を刺激する不溶性と、便の保水性を高める水溶性がありますが、多くの野菜や果物にはこれらが含まれており、スムージーにすることで手軽にバランスよく補うことができます。

特に、バナナ(オリゴ糖)やリンゴ(水溶性食物繊維)、小松菜(不溶性食物繊維)といった身近な食材は、整腸作用が高く、スムージーにも合いやすいのでおすすめです。

もし毎日作るのが難しい場合は、市販の青汁を活用するのも一つの手です。最近では飲みやすく改良されたものや、乳酸菌がプラスされた商品も増えています。

注意点として、冷たい飲み物は内臓を冷やし、腸の動きを鈍らせてしまうリスクがあります。そのため、氷を入れずに常温で作ったり、体を温める食材(生姜など)を少し加えたりするなど、お腹を冷やさない工夫をして取り入れましょう。   

甘酒

甘酒

甘酒には「酒粕(さけかす)」由来と、「米麹(こめこうじ)」由来の2種類があり、それぞれ便秘に対する働き方が異なります。

酒粕由来の甘酒は、便秘対策に役立つ以下の2つの成分を豊富に含んでいます。

レジスタントプロテイン 食事に含まれる脂質(油)を包み込み大腸まで運ぶ。その油分が便を柔らかくし、排便をスムーズにする。
不溶性食物繊維 水分を吸収して便のかさを増し、腸を内側から刺激することで、排便に必要な「ぜん動運動」を活発にする。

一般的に酒粕由来の甘酒には、飲みやすくするために砂糖が加えられていますが、その点について過度に心配する必要はありません。確かに砂糖は悪玉菌のエサになりますが、酒粕にはそのデメリットを補って余りあるだけの頼もしい働き(上記の成分の働き)があるため、便秘対策として非常に効果的です。

一方、「米麹」由来の甘酒は、砂糖を使わないものが一般的です。こちらは善玉菌の大好物であるオリゴ糖が豊富なため、腸内フローラを根本から整えたい方に最適です。

「排出を助ける酒粕」か「腸内環境を整える米麹」か、ご自身の体質や目的に合わせて選んでみてください。どちらもホットで飲めば、内臓も温まりスムーズなお通じが期待できます。

飲み物以外での便秘解消法

飲み物以外での便秘解消法

飲み物によるケアは非常に有効ですが、それだけで頑固な便秘がすべて解決するとは限りません。便秘は、乱れた食生活、運動不足、自律神経の乱れなど、日々の生活習慣が複雑に絡み合って引き起こされるからです。
そこで以下では、飲み物によるケアと並行して実践したい、「生活習慣からのアプローチ」をご紹介します。

食物繊維と良質な油の摂取

食事によるアプローチで基本となるのは、やはり「食物繊維」です。
ただし、闇雲に摂れば良いというわけではありません。便のかさを増やす「不溶性食物繊維(根菜、きのこ等)」と、便を柔らかくして滑りを良くする「水溶性食物繊維(海藻、果物等)」をバランスよく組み合わせることが重要です。特に便が硬くなりがちな方は、水溶性を意識して多めに摂ると、スムーズな排便につながりやすくなります。

加えて、食物繊維と同じくらい重要なのが「良質な油」の存在です。
オリーブオイルやエゴマ油などの脂質(不飽和脂肪酸)は、腸内で潤滑油となって便の滑りを助けるだけでなく、善玉菌を増やして腸の動きを活発にする働きもあり、大変有用です。ダイエットに取り組む人の中には、油分を極端に控える方もいるようですが、その場合、潤滑油が不足して、逆に便秘を招いてしまうこともありますので、十分に注意しましょう。

【ポイント】 納豆や味噌汁にオリーブオイルを小さじ1杯加えるなど、「発酵食品×オイル」の組み合わせがおすすめです。

適度な運動習慣

運動不足は便秘の大敵です。排便時には便を最後まで押し出すための腹筋力が必要ですが、デスクワークなどで体を動かす機会が少ないと、この筋力が低下してしまい、残便感が生じる要因となります。じっとしている時間が長いと腸の動きも鈍くなりがちです。

体を動かすことは物理的な刺激となって腸を揺らし、ぜん動運動を促す効果もあります。とはいっても、いきなりジムに通って激しいトレーニングをする必要はありません。大切なのは、腸に適度な振動を与え、全身の血流を良くすることです。例えば、通勤時にいつもより少し大股で早歩きをしてみる、エスカレーターではなく階段を使うといった、日常の些細な動作の積み重ねでも、一定の効果が期待できるでしょう。

【ポイント】 仰向けになって膝を立て、鼻から息を吸いながらお腹を凹ませ、吸いきったら口から息を吐きながらさらにお腹を凹ませていく『寝て行うドローイン』というエクササイズもおすすめです。

腸マッサージ

手を使ってお腹の上から直接腸を刺激する「腸マッサージ」も、即効性が期待できるケアの一つです。

お腹が張って苦しい時や、便意はあるのにあと一歩が出ないという時は、腸の一部で便やガスが停滞している可能性があります。そのような場合に、物理的に腸を優しく刺激してあげることで、鈍っていたぜん動運動が促され、スムーズな排泄を助けることができます。

具体的な方法は、おへそを中心にして、時計回りに大きく「の」の字を描くように手のひらでゆっくりと撫でるのが基本です。時計周りにする理由は、大腸が右下から始まり、おへその上を通って左下へと向かう構造をしているため、その流れに沿って便を押し出すイメージで行うのが理にかなっているからです。強く押す必要はなく、心地よいと感じる程度の強さで行いましょう。

【ポイント】便が滞りやすいのは、大腸の四隅にあたる「ろっ骨の下(左右)」と「腰骨の上(左右)」です。その箇所を意識して行うとよいでしょう。 

排便姿勢とタイミング

最後に見直したいのが、トイレでの「姿勢」と「タイミング」です。

実は、洋式トイレに背筋を伸ばして直角に座る姿勢は、身体の構造上、直腸と肛門の角度にねじれが生じて出口が狭くなりやすく、排便にはあまり適していません。そこで有効なのが、上半身を少し前かがみに倒した「ロダンの考える人」のような姿勢です。この姿勢をとることで直腸と肛門が一直線に近づき、無駄な力みを入れずにスムーズに排泄しやすくなります。

また、便意は非常にデリケートなものです。「あとで」と我慢してしまうと、直腸のセンサーが鈍くなり、便意そのものを感じにくくなってしまいます。便意は腸からの「準備完了」のサインですので、たとえ忙しくても、そのサインを逃さずすぐにトイレに行く習慣をつけることが、快便への近道です。

【ポイント】 足元に低い台を置き、大きめのクッションを抱えるようにして座ると、安定した前傾姿勢を取りやすくなります。

まとめ

さいごに、便秘と水分の関係についての要点を整理します。

  • 便の約80%は水分で構成されており、水分不足は便を硬くし、排出を妨げる大きな要因になる
  • 水や白湯は、便を柔らかくするだけでなく、腸のぜん動運動を促すきっかけにもなる
  • コーヒー、牛乳、ココア、乳酸菌飲料、甘酒などは、それぞれ異なる作用で排便をサポートする
  • 飲み物の効果を引き出すには、量だけでなく飲むタイミングや温度にも配慮することが重要
  • 食物繊維や良質な油の摂取、適度な運動、腸マッサージなどを組み合わせることで、よりスムーズな排便につながる
  • 姿勢や排便のタイミングを意識することも、便秘改善には欠かせない要素である

便秘解消の第一歩として、まずは日々の水分補給を見直すところから、始めてみてはいかがでしょうか。


- 監修者のご紹介 -

参考文献

社会福祉法人 恩賜財団 済生会「ちゃんといいウンチ出てる? 知って得するウンチの話」

https://www.saiseikai.or.jp/medical/column/poop/

健栄製薬「コーヒーを飲むと排便しやすくなる理由とは?おすすめの飲み方と注意点も解説」

https://www.kenei-pharm.com/ebenpi/column/column_20

味の素AGF株式会社「おなかの調子を整えるのにおすすめ「コーヒー豆マンノオリゴ糖」の整腸作用とは」

https://agf.ajinomoto.co.jp/enjoy/coffee_oligo/story1/

一般社団法人 中央酪農会議「MILK JAPAN|牛乳には、便秘を予防する効果がある?」

https://www.milkjapan.net/pc/milk-power/article6/

メディカルドック「「牛乳」を飲んで「下痢」をする原因はご存知ですか?考えられる病気を医師が解説!」

https://medicaldoc.jp/symptoms/part_gastrointestinal/sy1036/

森永製菓「ココアレポート|ココアの便通および便臭改善効果」

https://www.morinaga.co.jp/cocoareport/walkthrough/

株式会社alma「みんなでつくるヨーグルト白書2025年版」

https://yogurt-academy.com/whitepaper/yogurt-hakusyo-2025.pdf

有限会社エガミ(酒乃竹屋)「酒粕のスゴい効能!便秘に効果があるって本当?」

https://www.sake-kasu.com/blog/?p=245

かわしま屋「甘酒の効果効能|栄養豊富で美容・便秘・血糖値改善も【管理栄養士監修】」

https://kawashima-ya.jp/contents/?p=4500

ひまわり医院(一之江駅前の内科)「便秘におすすめの食べ物や飲み物は?便秘に効く即効性の高いものをご紹介します」

https://soujinkai.or.jp/himawariNaiHifu/constipation-food/

むさしの内視鏡・胃腸内科クリニック「便秘の解消に運動が有効な理由」

https://www.musashino-clinic.com/constipation/exercise/

大正製薬「気になるお肉撃退&お通じ改善 お腹周りのお悩みをまとめて解決トレーニング」

https://brand.taisho.co.jp/contents/chokatsu/062/

大正製薬「便意は腸と脳の連携プレー!我慢し過ぎるとセンサーが鈍って便秘に!」

https://brand.taisho.co.jp/colac/benpi/beni/

エスエス製薬「便秘解消におすすめの運動・マッサージ」

https://www.ssp.co.jp/su/column/solution/exercise/

昭和製薬株式会社「便が出やすくなる!トイレでの姿勢を見直そう」

https://showaseiyaku.co.jp/health-habits/便が出やすくなる!トイレでの姿勢を見直そう

ユニ・チャーム「排泄ケアナビ|生活習慣の改善による排便ケア」

https://www.carenavi.jp/ja/jissen/ben_care/syukan/shisei.html