缶コーヒーに含まれる砂糖の量は?無糖・微糖・低糖の違いや糖分過多による影響を解説 | 水と健康の情報メディア|トリム・ミズラボ - 日本トリム

缶コーヒーに含まれる砂糖の量は?無糖・微糖・低糖の違いや糖分過多による影響を解説

皆さんは缶コーヒーを一日に何本飲んでいますか?

缶コーヒーは、安くて、美味しくて、手軽に買える、とても身近なドリンクです。そのため、一日のうちに複数本飲むことが習慣になっている場合があります。そこで問題になるのが「砂糖の過剰摂取」です。砂糖の過剰摂取は、肥満や糖尿病、高血圧などのリスクを高めるほか、認知症やがんとの関連性も指摘されています。

今回は、缶コーヒーに含まれる砂糖(糖類)の量や、砂糖に関する表示の見方、そして過剰摂取が引き起こす弊害について解説していきます。

缶コーヒーに含まれる砂糖の量はどれくらい?

缶コーヒーに含まれる砂糖の量はどれくらい?

缶コーヒーに含まれる砂糖の量は、缶コーヒーの種類によって大きく異なります。

一般的な缶コーヒー(190mLのショート缶)の場合、含まれる糖類の量は2~13.5グラム程度と言われており、1本3グラムのシュガースティックで換算すると、およそ1〜4本分に相当します。

無糖タイプであれば糖類はほとんど含まれていませんが、微糖タイプでは数グラム、甘いタイプやカフェオレではそれ以上の糖類が含まれることがあります。特にカフェオレは、砂糖に加えてミルク由来の乳糖(ラクトース)も含まれるため、糖類量が増えやすい傾向があります。

缶コーヒーの無糖・微糖・低糖の違いは?

缶コーヒーのパッケージには、「無糖」「微糖」「低糖」といった表示がされていることがあります。
これらの表示には、それぞれ次のような違いがあります。

「無糖」は、飲料100mLあたりの糖類の含有量が0.5グラム未満の場合に表示することができます。
「低糖」は、飲料100mLあたりの糖類の含有量が2.5グラム以下の場合に表示することができます。

これらは食品表示法(食品表示基準)で定められており、「栄養強調表示」と呼ばれます。

一方、「微糖」については、食品表示法で明確な基準は定められておらず、表示の可否や基準は事業者の判断に委ねられています。一般的には「低糖」と近い意味で用いられることもありますが、実際の基準や糖類の含有量は、必ずしも一致するとは限りません。

缶コーヒーに含まれる砂糖などで糖分過多になってしまった場合の影響

缶コーヒーなどから糖分を過剰に摂取すると、健康リスクを高める可能性があります。
代表的な症状としては、以下のものが挙げられます。

肥満(メタボ):余剰な糖が中性脂肪として蓄積され、内臓脂肪の増加を招きます
糖尿病:血糖値の急上昇が繰り返されることでインスリンの働きが低下し、血糖コントロールが乱れます
高血圧,動脈硬化:高血糖状態が続くことで血管にダメージが蓄積し、血圧上昇や動脈硬化につながります
メンタル不調:血糖値の急変動によりイライラや集中力低下が起こりやすく、気分にも影響します
認知機能の低下:インスリン抵抗性や血管障害が脳に影響し、記憶力や判断力の低下に関与すると考えられています
がんリスクの増加:体重増加や肥満、代謝異常を介して、がんリスクに関与する可能性があると考えられています

缶コーヒーは手軽に飲める分、摂取量が増えやすいため、習慣的な飲み過ぎを防ぐ意識が重要です。

“ペットボトル症候群”にも要注意

上記のほか、ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトーシス)にも注意が必要です。

ペットボトル症候群とは、ジュースなど糖分を多く含む飲料の過剰摂取により血糖値が急上昇し、それを下げるインスリンの働きが追いつかなくなって高血糖状態になる病態です。

主な症状としては、強いのどの渇き、頻尿、倦怠感、体重減少などが見られます。重症化すると意識障害や命にかかわることもあり、軽視できない病態です。一般的には、糖分約10%の飲料を1.5L以上、1か月以上にわたってほぼ毎日飲み続けるような場合に、発症リスクが高まるとされています。

対策としては、まず飲料の選択を見直し、無糖の飲み物(水やお茶など)を選ぶことが重要です。また、甘い飲料を飲む場合でも、量や頻度をあらかじめ決めておき、習慣化しないことも予防につながります。

缶コーヒーは血糖値を上昇させる?

缶コーヒーは血糖値を上昇させる?

缶コーヒーは種類によって血糖値への影響が異なります。
砂糖を多く含んでいるタイプは、摂取後に血糖値を上昇させやすい特徴があります。特に空腹時は吸収が速く、液体であることも相まって、血糖値が急激に上がりやすくなるのです。

一方、ブラックコーヒーのように砂糖をほとんど含んでいないタイプは、血糖値への直接的な影響は比較的少ないとされています。ただし、空腹時にカフェインを多く摂取すると、交感神経が刺激されることでアドレナリンが分泌され、肝臓からブドウ糖が放出されます(糖新生)。さらに、インスリンの働きも一時的に弱まるため、人や状況によっては血糖値が一時的に上昇する可能性があります。

缶コーヒーは1日何本まで大丈夫?

WHOは遊離糖[※1]の摂取量を、1日の総摂取カロリーの10%未満、より健康を意識する場合は5%未満にすることを推奨しています。

【砂糖で換算した場合[※2]】
10%未満・・・50グラム未満
5%未満・・・25グラム未満

この値を基準にした場合、砂糖を10グラム含む缶コーヒーであれば1日4本まで、より健康を意識するなら2本までが一つの目安になります。ただしこの目安は、食事からの糖分摂取(遊離糖の摂取)が一切ない場合を前提にしたものです。基本的には食事から十分に賄えているはずですので、缶コーヒーを飲むとしても、なるべく控えめにした方がよいでしょう。

[※1]食品や飲料に添加された糖(はちみつ・シロップ・果汁などを含む)
[※2]総摂取カロリーを2000kcal、砂糖1グラムを4kcalとして計算

まとめ

さいごに、缶コーヒーに含まれる砂糖とその影響について、要点を整理しておきます。

  • 缶コーヒーの糖類量は190mLあたり約2〜13.5グラムと種類で大きく異なる
  • 無糖の表示は、100mLあたり0.5グラム未満、低糖は2.5グラム以下という基準
  • 微糖は低糖と同じように扱われることが多いが、その扱いは事業者に委ねられている
  • 糖分過多は肥満・糖尿病・高血圧など、さまざまな健康リスクを高める
  • ペットボトル症候群のリスクにも注意
  • 1本あたりの含有量は少量でも、習慣化すると摂取量が増えやすいため注意

この記事を参考にして、表示や量を正しく理解し、缶コーヒーとの付き合い方を見直してみてはいかがでしょうか。


- 監修者のご紹介 -

参考文献

WHO「Guideline- sugars intake for adults and children」

https://www.who.int/publications/i/item/9789241549028

食品安全委員会「世界保健機関(WHO)、ガイドライン「成人及び児童の糖類摂取量」を発表」

https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu04220570294

日本予防医学協会 「健康づくりかわら版|決して甘くはない、高血糖!」

https://www.jpm1960.org/kawara/14/post-38.html

消費者庁「栄養成分表示及び栄養強調表示とは」

https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/nutrient_declearation/assets/food_labeling_cms206_250403_11.pdf

消費者庁「食品表示基準について」

https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/assets/food_labeling_cms201_260401_08.pdf

公益社団法人神奈川県歯科医師会「甘いものや糖質の摂り過ぎにご用心!」

https://www.dent-kng.or.jp/colum/basic/1658/

糖尿病情報センター「認知症」

https://dmic.jihs.go.jp/general/about-dm/070/060/01.html

やまだホワイトクリニック歯科「飲み物に含まれる糖分について」

https://www.yamada-white.jp/2019/07/19/post_178/

京都二条たけち歯科クリニック「糖質オフと糖質ゼロの真実」

https://www.tdc-smile.jp/blog_tips/2021/10/post_3587/

株式会社パールエース「乳糖ってどんなもの?」

https://www.pearlace.co.jp/know-and-fun/tips/post-136.html

サントリー「お客様センター|無糖、微糖、低糖の表示の違いはなんですか?」

https://www.suntory.co.jp/customer/faq/001956.html

みなとみらいクリニック「【医師が解説】高血糖が及ぼす大血管障害 〜 糖尿病予備軍でも脳梗塞や心筋梗塞の発症リスクは高まります 〜」

https://minatomirai-clinic.com/高血糖が及ぼす大血管障害-〜-糖尿病予備軍でも脳

株式会社ヘルシーパス「【論文紹介】塩分より糖分の方が高血圧の原因?」

https://www.healthy-pass.co.jp/blog/20141222-2/

三井住友海上あいおい生命「からだケアナビ|糖尿病が認知症を引き起こす!」

https://www.karadacare-navi.com/medical/53/

株式会社プレジデント社「プレジデントオンライン|だから老後の健康寿命に差が出る…医師が明言する「がんを寄せつけない人」が食べない食材・飲まない飲み物【2026年2月BEST】 」

https://president.jp/articles/-/111222?page=3

株式会社ケアネット「糖尿病とがんの相互関連性、最新の知見は?」

https://www.carenet.com/news/general/carenet/58752

なかはら内科クリニック「【医師と患者の会話でわかる】ペットボトル症候群とは?」

https://nakahara-naika.com/blog/医師と患者の会話でわかる】ペットボトル症候群

日本コカ・コーラ 「ペットボトル症候群とは」

https://j.cocacola.co.jp/info/faq/detail.htm?faq=18064

乾小児科内科医院「【糖尿病専門医が解説】低血糖の症状・原因・検査・対処法」

https://inui-iin.com/blog/866

板谷内科「コーヒーと糖尿病の関係、予防効果や摂取量について」

https://itaya-naika.co.jp/blog/detail/コーヒーと糖尿病の関係、予防効果や摂取量について/74